「110番の日」の10日、女優の山之内すずさん(23)が警視庁で一日通信指令本部長を務めた。山之内さんは「事件や事故のための110番と、悩みや相談を受け付ける『#9110』の使い分けを覚えてほしい」と呼び掛けた。
山之内さんは警察官の制服を着用し、強盗事件を想定した通報を受理。電話で「落ち着いてください」と話し、通報者の氏名や住所、容疑者の特徴を聞き取った後、最寄りの警察署に無線指令を出した。緊急性のない「道案内」を想定した通報の受理も体験し、近くの交番などで尋ねるよう呼び掛けた。
同庁によると、昨年受理した110番件数は約211万6000件。過去最多となった2023年からは減少したが、過去2番目の多さだった。このうち「電車内で忘れ物をした」といった不要不急の通報は約33万3000件で約16%に上った。