茂木健一郎「最初からうまくいかなくても当たり前」“プレゼン力”に悩む相談者に送ったアドバイスとは?

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2025年01月10日 20:10  TOKYO FM +

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茂木健一郎「最初からうまくいかなくても当たり前」“プレゼン力”に悩む相談者に送ったアドバイスとは?
脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00〜22:30)。
TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、当番組のスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」を配信中です。この番組では、リスナーの皆様から寄せられたお悩みに茂木が脳科学的視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
今回の配信では「プレゼンテーション」に関する相談に答えました。


パーソナリティの茂木健一郎



<リスナーからの質問>
私は今、社内昇格試験に向けて論文を書いています。プレゼン資料を準備し、試験勉強もせねばならず、残業をこなしながら苦しい日々を過ごしています。私にはプレゼン能力がありません。気付きとなるメッセージをいただけますと幸いです。

<茂木の回答>
お忙しいなかお疲れ様です。昇格試験のための論文、プレゼン資料の準備で大変かと思います。考えていただきたいのですが、プレゼンは最初からうまくいかなくても当たり前ではないでしょうか。

たとえば、大谷翔平選手は素晴らしい選手ですけども、人生で今までバットを振ってきたのでしょうか。10回、20回ぐらいしか振っていない状態でしたら、あんな振りはできないと思います。ですから、(できることは)プレゼンする回数を増やしていくしかないと僕は思うのですよ。

僕はプレゼンがうまいほうですが、それはこれまで数百回、あるいは1,000回以上講演会をやってきたからなのです。現在はプレゼンの達人みたいになっていますけども、やはり回数をこなすしかありません。

相談者さんはプレゼンで緊張すると思いますけども、そうなると練習するしかありませんよね。プレゼン資料は準備されているとのことなので、10回20回と練習されてみてはいかがでしょうか。お忙しいとは思いますが、逆に言うとプレゼンの練習をしないとうまくならないことも事実です。

今の時代ですから、ビデオ会議ツールを活用して、リモートで人に聞いてもらうのもいいかもしれませんね。プレゼンは人によって癖がありますから、客観的に聞いてもらって直してみるのはいいかもしれません。野球で言うところのバッティングコーチみたいなものです。人に聞いてもらい、自分の課題を修正していただけるといいのかなと思います。

大事な場面でいかに力を抜いて平常心でいられるか。平常心でいるためにも場数を踏む必要があります。一番いいプレゼンというのはリラックスしているプレゼンなのですね。緊張していると、伝えたいメッセージも伝わらなくなってしまいます。リラックスして自分のよさが出るためにも、ぜひ練習を積み重ねていただけたらなと思います。

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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎

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