(左から)パーソナリティの山崎怜奈、小池百合子都知事
◆女性の政治家が増えるためには?
れなち:いろいろな眼差しを持ってパワフルにつとめていらっしゃる小池都知事にあえてお聞きしたいのですが、日本は女性の政治家がまだまだ少ないと思います。もっと増やしたいと思われますか?
小池都知事:まず「女性の政治家が少ないですよね」と皆さんがおっしゃるときに、私は「宝くじは買わないと当たりませんよね」と言うんですね。(選挙に)立候補しなければ当選しないわけで、任命されるなら別ですけどね。
れなち:女性の立候補者を増やすためにはどうしたらいいでしょう?
小池都知事:やっぱり志があって、政策があって、そして勇気を持って……飛び降りるということでしょうかね(笑)。
れなち:小池都知事ご自身は、そういった女性が増えてほしいと思われますか?
小池都知事:やはり、意思決定の場に多くの女性が存在するということは、日本を変えていくのに一番早くて有効(な手段)だと思いますね。
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れなち:(立候補するなら)どんな方が向いているのでしょうか?
小池都知事:やはり、有権者に対する愛情があって「この地域をこうしてみたい!」と思う明確な方針・信念がある方、ということじゃないでしょうかね。
◆2025年に最も力を入れていきたいこと
れなち:子育て支援であったり、行政の監視下において安心して使えるマッチングアプリなど、東京都は小池都知事のもとでかなり進んでいるように思いますし、“首都”として、国に先駆けていろいろな政策を打ち出していらっしゃいます。そのなかで2025年に最も力を入れていきたいことは何でしょうか?
小池都知事:別に国に先駆けているのではなく“国が遅すぎるだけ”なんです。国でやろうとしてもなかなか動かないので、それを東京でおこなおうと。
都民が欲していること、願っていること、そして、自己実現ができやすい環境をつくろうと思って、チルドレン・ファーストであったり、AIを使ったマッチングアプリだったり、共感の生まれる施策をこれまで進めてきました。
そして、今は“無痛分娩”を検討中です。「あんなに痛い思いをして子どもを産むなら1人で十分」という女性は結構多いんですよ。
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小池都知事:そうですね。ですから、経済的な負担がリスクだと考えずに“(子育ては)楽しいこともあるし、健康に不安があったら、こういうサポートがありますよ”ということをできるだけ広く伝わるように、また、深く皆さんの心を打つようにしていきたいなと思ってやってきました。
れなち:その眼差しと言いますか、着眼点の置き方はご自身の経験などがベースになっているのか、それとも、都民の方々のお話を伺ったうえでの眼差しが濃いのか。どちらなんでしょう?
小池都知事:両方ですよね。自分自身のやりたいこと、やりたかったけどできなかったこと、そして(都民の)いろいろな声を聞いて、叶えてさしあげたいなと思うことはたくさんあります。
れなち:私は小池都知事のことを拝見していて、自分の力でパワフルに自己実現をされてきた印象があったんです。でも今“やりたかったけどできなかったこともある”とおっしゃっていたのがすごく意外でした。どんなことがあったのですか?
小池都知事:例えば“子育て”では、子宮筋腫で(子宮を)全摘するようなことも経験しました。いろいろな課題がありますけど、努力してできることもあれば、さまざまな制限でできなかったり、皆さんいろいろな経験をしていらっしゃるでしょうから。
れなち:同じ思いを持っている女性は多いと思いますし、自分のキャリアを進めている小池都知事に憧れる方も多いと思います。
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れなち:私は、政治の世界であったり、行政の仕組みとかにもっと興味を持つ女性が都に増えたらいいのにと思うんですけど、そのためには何が必要だとお思いですか?
小池都知事:(東京都は)いろいろな発信をしておりますけど、これからもちゃんと届く、そして刺さるような発信を続けていきたいと思っております。それと“手取りを増やすこと”が大きな課題になっていますけど、今はDX(デジタルトランスフォーメーション)ですね。デジタル化を爆速で進めています。
例えば、スマホを使い慣れている子育て世代の方々に対して、どの保育所に行けるか、どの保育園がいいかを実際に見に行ったりするための“予約システム”であったり、子育て関連の登録・届け出は本当に山ほどあります。
それをDX化することによって(自分の)時間が稼げるわけです。それこそ“手取り”だけではなく“手取り時間”を増やす。
(人間が)一番限られているのは時間です。24時間はみんな公平ですから、自分の時間を増やすことでリスキリングができるなど、有効に自分の時間を使っていただけるような“デジタル化”を進めていきたいと思います。
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1月6日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月14日(火) AM 4:59 までやっぱり
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/
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