2023年6月、外で過酷な暮らしに耐えて来た猫が“ずっとのおうち”に迎えられました。
【写真】発見当時の様子…過酷な暮らしで、ガリガリに痩せていました
「ぱんだ」くん、推定6歳の男の子です。
保護したのは、X(旧Twitter)ユーザー・ぱんだくん(@pandakun_6)さん。ある理由から、ぱんだくんは、投稿主さんの祖母が暮らす家に迎え入れられることになりました。
寒さの厳しい土地で保護されたぱんだくん
ぱんだくんとのご縁をつないだのは、遠方で暮らす叔母でした。
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「叔母が自宅まわりをウロウロしていたぱんだくんを気にかけて、保護してくれたのです。当時、ぱんだくんがよくいた場所から想像するに、捨てられた可能性が高いと思います」
叔母は、すでに猫と暮らしていたこと、そしてぱんだくんは猫エイズに陽性反応があったことから、叔母宅で迎え入れることは難しい状況でした。
「私と母は、動物と暮らすことができない物件で暮らしていたため、祖母と一緒に暮らすことになったのです」
こうして、ぱんだくんは新たな猫生を歩み始めました。
祖母とぱんだくん、二人三脚で過ごす日常
投稿主さんは、祖母とぱんだくんの暮らしを見守りながら、その日常を自身のSNSで記録しています。どのショットものびのびと安心して過ごしていることが伝わり、ほっこりするものばかり。
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「ぱんだくんをお迎えしてから、祖母の生活リズムは大きく変わりました。それに慣れるまで、祖母もしばらくの間は戸惑っていたように思います」
新しい環境での暮らしが始まったぱんだくんもまた、当初は、不安そうな表情や仕草を見せることも多くありました。
それでも、時間をかけて少しずつ心を開いてくれたのです。
「保護当時は、ガリガリに痩せていました。今ではふわもふの愛らしい姿に。とてもかわいらしくて、見るたびに癒やされるような魅力があります」
今では、誰よりも祖母のことが大好きになったぱんだくん。仕草や行動から、その気持ちをめいいっぱい表現し、甘えるようになりました。
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「祖母が裁縫を始めると、必ずその上に乗って邪魔をします。そして、のどをゴロゴロ鳴らし始めるのです。寝ているときをのぞいて、ずっとあとを付いて回る姿は『まるで小さな子どものよう』と、祖母が教えてくれました」
一方、投稿主さんをはじめ、ほかの家族がなでなでしたときの反応は、祖母のそれとはまったく異なるそうで……!?
「私や母が撫でても無反応。ところが、祖母が撫でるとすぐゴロゴロとのどを鳴らします。『ぱんだには、祖母しか見えていないのではないか』と思うほど、“祖母第一”の子になりました」
「長生きしてほしい」ぱんだくんへの思い
ぱんだくんは、今年推定6歳になりました。
幸い、猫エイズの症状は現れず、穏やかな日々を過ごしています。
「ぱんだくんには長生きしてほしい。これからも健康に気を配っていきます。そして、祖母のそばでいつまでも元気に暮らしてほしいと思います。そのために、私たち家族みなでぱんだくんを見守り、天寿をまっとうすることができるように環境を整えていきたいです」
ぱんだくんは、もうひとりぼっちではありません。投稿主さんの祖母や家族みなから愛情を注がれ、大切な家族の一員になりました。
その大きな愛に包まれながら、ぱんだくんはこれからも幸せな日々を過ごすことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)