第97回米アカデミー賞のノミネートが23日、発表され、東映アニメーション製作の短編映画「あめだま」(英題:Magic Candies)が短編アニメーション部門にノミネートされた。日本映画の同部門のノミネートは、02年「頭山」(山村浩二監督)、日本映画として同賞を初受賞した08年「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)、14年のオムニバス映画「SHORT PEACE」の1篇「九十九(つくも)」(森田修平監督)に続いて4本目。授賞式は3月2日に、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される予定。
「あめだま」は、児童文学界のノーベル賞とも称されるアストリッド・リンドグレーン賞を受賞した韓国を代表する絵本作家ペク・ヒナ氏の同名作品をアニメ化。コミュニケーションをとるのが苦手な少年・ドンドンが、不思議なあめだまを通じて心の声が聞けるようになり、初めて他人の心を理解し、自身の気持ちを伝えることができるようになる過程を描いた短編作品。
西尾大介監督と鷲尾天プロデューサーは、コメントを発表した。
西尾大介監督 とても光栄な事で信じられないくらいです。まずはこの作品を推薦してくださった方々はじめアカデミー賞の運営に関わるすべての方々に感謝します。そして「あめだま」のすべてのスタッフ、キャストの皆には最大限の賛辞を贈りたいと思います。彼らの真摯(しんし)で粘り強い仕事ぶりがあってこそこの作品の世界観をより鮮やかに表現できたのだと確信しています。そして何より私達の作ったこの作品にさまざまな地域の多くの人たちが共感してくださった事に私は今とても感動しています。「あめだま」を観て下さった方々やまだ観ていない方々、すべての方々に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。
鷲尾天プロデューサー アカデミー会員の皆さま、関係者の皆さま、ノミネーション本当にありがとうございます。原作の持つ魅力をいかにして映像で伝えるか、さらに映像として大事なことを突き詰めて考えよう、というスタッフ全員の誠実な向き合い方が評価されたものだと思っています。さらなる高みを目指して、皆さまに愛される作品となることを心より望んでいます。
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