親から受けた酷い仕打ちは、大人になっても忘れられないだろう。投稿を寄せた50代の女性は、母親からされた嫌なことについて、「数ある嫌だったことのダントツは、閉め出し」と語った。
「今の時代ならば確実に虐待レベルだと思います。幼稚園児〜小1ぐらいまでの出来事。 その当時は北海道に在住。(酷い仕打ちは)一年中のことだったと思いますが、あまりにも強烈過ぎたのが真冬だったので、この時のことを」
既に不穏な様子がうかがえる。いったい何があったのか。(文:湊真智人)
「うわーん、お姉ちゃんがー」弟の一言で「出て行きなさい!」
冬場の北海道は夕方の時間が短く、吹雪の際にはすぐに暗くなってしまうという。そのため、家の中で「年子の弟」と遊ぶことが日課だった。自身をお転婆だったと振り返る女性は「戦隊ごっこ」でヒーロー役をし、弟を怪獣に見立て「エイヤーと玩具の刀らしきもの」で切りつけた。
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すると弟は泣き出し、母親のもとへ行き訴えた。これがきっかけで女性に災難が降りかかる。
「『うわーん、お姉ちゃんがー』これだけしか言ってないのに、母親は私をめがけて血相を変えてやってきて、『出て行きなさい!』と言われ、あれよという間に外へ出される」
「もう一度言うが、真冬の北海道、外は既に暗く街灯の光でしか雪の量を確認できない。家の中は半袖でも過ごせるくらいの暖かさ。外は零下」
寒さに加え、周囲はすでに暗かったようだ。大人でも酷な環境で、罰だとしても度を超えている。確かにこれは虐待だ。
「近所のおばさんには、『またお母さんに怒られたの?』と言われ。どのくらい放置されていたのか覚えていませんが、父が仕事から帰宅する時まで外にいたことは確かです」
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「あんなことは私だけでおしまいにしないとね」
あまりの寒さにいら立ちを覚えた女性は、母親に仕返しを思いついた。
「あの頃の私なりに考えたのでしょう。あまりにも寒かったのと懲らしめてやろうと思い、建物の軒下に潜って寒さをしのぎました」
時々様子をうかがっていた母親は、姿が見えないことに焦ったのか「近所のおばさんやおじさん達、挙げ句の果てにはお巡りさん」にまで頼んで探し回っていたという。
こうして仕返しは成功したが、胸中は複雑だった。
「私を呼んだって出て行かないよ、と眺めていましたよ。ちゃんと見つけてよ、と思いましたね」
「子どもながらに、私がお母さんになったらこんなことはしないって誓ってましたよ。現にしませんでした。あんなことは私だけでおしまいにしないとね」
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焦る母親を見て気持ちが晴れた一方で、母親が反面教師になったようだ。結局、母親とは疎遠になり、10年以上会っていない。しかし母親への複雑な思いは残っているようだ。
「弟たちが大好きな母親、何か思うことはないのでしょうかね。許すことが美徳のような流れもありますが、やはり私はこの件に限らず許せませんね」
二人が和解するときは来るのだろうか。
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