【21歳差夫婦】連れ子は夫と9歳差…年の差夫婦のその後は?「いい年して」陰口に悩む妻を救った息子と両親

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2025年02月06日 11:30  ORICON NEWS

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21歳差の夫婦、“若埜ん家”の2人
 “年の差カップル”としてYouTubeやSNSで発信する人の中には、子どもや親のことで葛藤したり、アンチコメントに悩む人も多い。ORICON NEWSでも昨年、何組かの年の差カップルを取材。中でも反響の高かった、『若埜んち(わかのんち)ちゃんねる』の2人へのインタビューの数々をあらためて紹介。取材後に起こった変化とは?

【写真】どっちが息子? “父”と9歳差のひなたさん

■21歳差夫婦に大反響、取材のその後は…?

 YouTube登録者数10.5万人と、注目を集めている『若埜ん家(わかのんち)ちゃんねる』。えみさん(52歳)とかいさん(31歳)の21歳差夫婦が、結婚に至るまでの苦悩や本音、結婚後の日常のあれこれを公開し、「素敵な2人に癒される」「2人を見ていると幸せな気持ちになる」など多くの人々を勇気づけている(年齢は取材当時)。

 ORICON NEWSでも昨年8月に取材したところ大きな反響を集め、若埜夫婦からも「とても反響がありとても嬉しかったです! 動画でも話していないような内容もありとても深い話が聞けたという声がたくさんありました」とのこと。実際、チャンネル登録者数も一気に1,000人ほど増えたということだ。

 とはいえ、2人はこれまで順風満帆だったわけではなく、21歳の年の差があることで大いに悩み、葛藤してきた。周囲からの反応や年下夫の両親のこと、そしてえみさんの子どものことなど、あらためて彼らの考えを振り返ってみたい。

■子どもや両親のこと、ママ友からの陰口…6年の同棲生活も悩みは尽きず

 2人の出会いは職場でのこと。21歳年下のかいさんからのアプローチだったが、えみさんは「デートに誘われて行ってみたら、ほんまに来たでって笑われるんじゃないか」と、疑心暗鬼になっていたという。かいさんの本気に気づいて付き合いが始まり、6年の同棲生活を送っていても、悩みはエンドレスだった。

 「かいくんのご両親の気持ちを考えたら絶対賛成なんてできないと思ったし、結婚してもかいくんには子どもを持たせてあげられないだろうこと、21歳差であることはやっぱり私にはとても大きくて」(えみ)

 加えて、周囲の目も気になった。

 「私たちが歩いているところを偶然見た子どもの同級生のお母さん方の恰好の標的になってしまって。『いい年して』とか『自分の子どもと同じような年の子と付き合うなんて考えられへん』と陰口を言われて、罪悪感がどんどん募っていきました」(えみ)

 ただ、そうした葛藤を払拭してくれたのが、かいさんの両親だった。意を決して結婚の報告に行った際には、えみさんを涙を浮かべて温かく迎え入れてくれた両親。かいさんにも、「お前が6年間ずっと好きで続いているんだから、間違いないやろ」という言葉をかけてくれたのだという。

 ただ一方で、えみさんがずっと気にしていたのが、当時中学2年生だった息子・ひなたくんだった。えみさんが3人の子を抱えてシングルマザーとなってから、経済的に苦しくても、「子どもたちだけは」と無理をしながら育ててきた大切な存在だ。

 ひなたくんは2人の交際が始まる際にも「お母さんの人生やし、いいんじゃないの」と背中を押してくれ、かいさんも「えみの子どもが独り立ちできるまで、2人で一生懸命育てていこう」と言っていた。だが結婚となると、かいさんにとって難しい問題もある。

 「正直どう接していいのかわからなくて…。年齢が近くても、お父さんみたいなことをしている人たちもいるじゃないですか。その関係性に憧れていたので、ほんまは僕もそんなふうになりたかったんですけど、僕にはそれがまったくできなくて。かと言ってお兄ちゃんなのか? と言っても、そんなタイプでもない」(かいさん)

 そんな中、かいさんがひなたさんから告げられたのは、「高校を卒業したら海外に留学したいからお母さんはかいちゃんに任せる。お母さんを大事にして」という言葉だった。

 「えみが離婚してから、ひーくんはずっと『僕がお母さんを守らなきゃ』と考えてきたんだと思います。僕たちが結婚すれば、ひーくんは自分がいなくてもお母さんのことは僕が守ってくれると安心できるし、使命感からも解放されるのではないかと思って、決断しました」(かいさん)

 のちのインタビューで、息子ひなたさんにも話を聞くと、母への感謝と“父”への思いを聞かせてくれた。

 「子どもの僕ではカバーできない部分を、旦那さんはカバーしてくれているんだなって。母もそんな旦那さんのことを信頼していましたから、結婚に際しては僕から旦那さんに『お願いします』と言いました。僕のことはもう気にしなくていいから、母にはこれからは第二の人生的なものを楽しんでほしいなという思いでした」(ひなた)

 こうして、さまざまな葛藤はあれど、かいさんの両親やえみさんの子どもからの後押しもあり、穏やかな結婚生活を送る若埜ん家夫婦。現在、2人の生活や経験を動画にして発信しているのにも、理由がある。

 「僕らと同じような悩みを抱えて、僕らと同じように立ち止まってしまっている人たちがきっといるはずだから、僕らの経験が少しでも参考や助けになったら」(かいさん)

 “年の差”で注目されるがゆえにアンチコメントに悩まされたこともあるが、2人の思いは強くなってゆく。

 「何かしらの壁にぶつかって私が立ち止まってしまったときに、『あなたが自分は間違っているんじゃないかと立ち止まっている姿を見ると、不安になるから立ち止まらないでください』と言われて。頑張って前を向かなきゃと、とても勇気づけられました。たくさんの人が応援してくれていて、ほんまに一人じゃないんだなって幸せな気持ちになれています」

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