子どもに恐怖心を植え付けるようでは、もはや教育とは言えないだろう。投稿を寄せた50代女性は、親が怒った時の悪癖を現在も覚えている。
「ちょっと部屋が散らかったり、子どもが気を利かせて洗濯物を取りこんで畳んだりなどの家のことをしていないと、リビングの掃き出し窓を全開にして机の上や部屋の中のものを全部家の外に放り出すのがイヤでした」
口頭で伝えれば済む話に思えるが、これが躾のつもりだったのだろうか。(文:湊真智人)
「捨てられて泣いて、拾いながら泣いてがセットでした」
この親は見境なくものを捨ててしまう人だった。
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「友達に借りたマンガ本や洗濯済みの服など、『それはやめて』と言っても見せつけるように全部捨てられました」
いくらなんでも、さすがにやりすぎだろう。しかも、捨てたものを拾いに行かないと再び怒り出すという。
「捨てられて泣いて、拾いながら泣いてがセットでした」
こう悲惨な子ども時代を振り返っていた。
「一番怖いのは父…。チンピラやヤクザ等に怒鳴られても怖いと思った事はない」
父親に恐れを抱く50代男性からも投稿が寄せられた。「昭和一桁生まれ」の父親はとても厳しく、よく怒鳴られていたという。当時の家庭環境をこう振り返る。
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「酷く殴られた記憶はさほどないのですが、母親はよく父に殴られていました。それを見るのがとても辛くて悲しかった…。いつも父の顔色を見て暮らしてました」
また父親は、狭い家に自分の友人を呼んでは、酔って
「こいつら(家族)は俺に絶対服従よ!」
などと豪語していたという。父親の横暴な振る舞いと、それにおびえる家族の様子が窺える。男性は「屈辱感を味わった」と言うが、何も言い返すことはできなかった。
そんな父親も30年前に62歳で他界したという。しかし男性は「結局自分は父に逆らうどころか意見を言うことすら出来なかった」と後悔を残している。現在も恐怖心を拭えていないようで、心境をこう語る。
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「世界で一番怖いのは父…。社会に出てチンピラやヤクザ等に脅されても怒鳴られても怖いと思った事はありません。でも、たまに父が夢に出てくると今でも背筋が伸びる思いです…」
幼少期からの強烈な記憶は、いつまでも消えないようだ。
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