八木勇征は“沼る”俳優「とても透き通った“心の奥”まで見えてくる」 “ふと涙を流した姿”を本編でも採用【ORICON独占連載第1弾】

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2025年02月07日 18:00  ORICON NEWS

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映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』で主演を務める八木勇征(C)2025 映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』製作委員会
 ダンス&ボーカルグループ・FANTASTICSの八木勇征が主演を務める映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』が、21日に公開される。それに先立って、主人公・アキト(八木)の新カットと木村真人監督からのコメントが7日、ORICON NEWSに到着した。

【場面写真】かげりがある表情で…ピアノを奏でる八木勇征

 2024年3月31日をもって、放送作家業・脚本業からの引退を発表した鈴木おさむ氏が、「辞める前に、どうしてもこの作品を作りたかった」と語っていた念願の企画となる。19年の初演以降、何度も再演されている同名の朗読劇を最旬のキャスト陣で映画化した。

 田舎の小さな村の少年たちは18歳になると、「この村で生まれた男の子は、人生で1度だけ魔法を使うことができる。ただし、20歳までの2年の間に使わなければならない」ということを伝えられる。村の大人の男たちが過去にどんなことに魔法を使ったのかは、自分たちが魔法を使うまでは知ることができない。主人公たち4人の男子高校生は「何に魔法を使うか」を考え始める。それはかけがえのない体験となり、感動のクライマックスを迎える。

 八木は『美しい彼』(21/MBS、23/劇場版)で鮮烈な印象を残し、その後もドラマ『南くんが恋人!?』(24/テレビ朝日)や映画『矢野くんの普通の日々』など主演作が続いている。そんな八木の俳優としての魅力を木村監督は「八木さんは、レンズを通すととても透き通った“心の奥”まで見えてくる方です。演じる姿をずっと見ていたくてどんどん撮りたくなる、人を惹きつけるそんな魅力を持っている役者です。そうかと思えば、普段は人懐っこくてかわいいところ満載な姿を見せてくれる。ギャップもあって、今一番“沼る”俳優です」と語る。

 そんな八木が演じるアキトは、幼い頃から病気がちで友達ができなかったハルヒ(井上祐貴)に声をかけた最初の友人であり、“魔法”の存在を知ってからも「夢を叶えるために魔法は使いたくない」という明るくも強い正義感を持った青年。木村監督は「役への共感力というものが人一倍高く、その分感情への瞬発力もものすごく早い。だからこそ自分でも意識していないところで想像以上の笑顔や涙が出ているのではと感じるほどです」と八木だからこそ表現できたアキトのキャラクターがあることを明かしている。

 アキトは高校卒業後、生まれ育った村を出て東京の音大へ進学し、プロのピアニストになることを夢見ている。しかし、亡き母に代わり、男手ひとつでアキトを育ててきた父・シンヤ(田辺誠一)は、「夢にも見ていいサイズがある」と言い、アキトの夢を頑なに反対する。それは父親もかつて、アキトと同じくプロのミュージシャンを目指していたが、挫折した経験があったからだった。父親からの反対、友人や故郷との別れに悩むアキトだったが、何を考え、どのように過ごし、どのようなことに魔法を使ったのか。一本の折れない芯を持ったアキトだからこその選択に心が動かされる。

 さらに、木村監督は八木の演技について「ある終盤のシーンの撮影時、本番でカットをかけずにいたら、ふと涙を流した姿がとても印象に残っていて、そのまま本編でも使用しました」と振り返った。そんな八木自身から自然とあふれ出るアキトに期待が高まる。

 連載第2弾では、ハルヒを演じる井上に注目する。

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