「なりたい自分」になるためにはどうすればいい? 茂木健一郎が脳科学の視点で解説

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2025年02月07日 20:10  TOKYO FM +

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「なりたい自分」になるためにはどうすればいい? 茂木健一郎が脳科学の視点で解説
脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00〜22:30)。
TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、当番組のスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」を配信中です。この番組では、リスナーの皆様から寄せられたお悩みに、茂木が脳科学的視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
2月1日(土)の配信では「なりたい自分になる方法」に関する相談に答えました。


パーソナリティの茂木健一郎



<リスナーからの質問>
私は、現在活躍するTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの熱さに感化され、一生に一度するか・しないかの挑戦をしました。これからまだまだ荒波に飲まれそうになりながら、自分の選択に後悔しないように努力する日々です。自分が思う「なりたい自分」を思い続けて努力して進めば、頑張れますか?

<茂木の回答>
リスナーさんは挑戦していることがあるということで、これはすごいことですよね。確かに努力を続けていればなりたい自分になれると思いますが、ちょっと考えていただきたいのが、「なりたい自分とは何なのだろう」ということです。

例えばアスリートの方とお話ししているときに思うことがあります。アスリートの方は「金メダルを獲りたい」とか「オリンピックに出たい」など、なりたい自分を目指して努力しているでしょう。

しかし、多くの方が「実はその努力をしている自分が、なりたい自分だったと気づいた」と言うんです。つまり、結果ではなく、何かの目標に向かって努力しているその姿自体が「自分のなりたかった姿」だということです。これはすごく大事なことだと思うんです。

リスナーさんも、夢があるわけですよね。その夢は実現できるかどうかはわかりませんが、そこに向けて努力すること自体が尊いのです。

結果ではなくプロセス。そこに向けて実行できていると楽しめるし、なりたい自分を想像するとワクワクするし、それがとても大事なことだと思うんです。

ただ、夢に向かってやっていくなかで「ちょっと疲れたな」と思ったり、楽しめなくなったり苦しくなったりすることもあると思います。そういうときは、無理せずにちょっと休むことも大事だと思います。

目標に到達することだけが大事なのではありません。脳科学の言葉で言うと、プロセスを楽しむことで、脳は学んで成長するのです。「努力している自分」、これ自体が実は「なりたい自分」なのだということに目を向けて頑張っていただけたらいいなと思います。

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音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
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<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎

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