皐月賞、そして日本ダービーへと向かう馬たちにとっては重要なステップレースで、翌週に共同通信杯が組まれていることもあって、ここ10年の平均出走頭数は9.3頭。舞台となる京都競馬場外回り1800mは2角奥に設けられたポケットからスタートするワンターンコース。激しい先行争いは考えにくく、坂の下りを利した瞬発力勝負になることが多い。
◎ミニトランザットは京成杯3着。昨年11月のデビュー戦は京都競馬場外回りコースで逃げ切り勝ち。前走はスタートで出遅れた上に前をカットされ、最後方から。それでも、大外をまわりながら出走メンバーで唯一、推定34秒台の末脚で勝ち馬に0.1秒差まで迫った。過去2戦、いずれも極端な競馬をしているだけに全幅の信頼は置きにくいが、そのレースぶりから広いコースのワンターン競馬は向くはず。ここは試金石の1戦になりそうでしっかりとレースぶりを見たい。
〇ショウヘイは京都競馬場芝1800m未勝利戦優勝馬。デビュー戦は4角手前から先頭に立って逃げ込みを図ったが、最後は勝ち馬の決め手に屈してしまった。しかし、最後の3ハロンが11.1秒〜11.1秒〜10.9秒なら評価を落とす必要はなく、中1週で挑んだ2戦目は気合を付ける程度で楽に抜け出した。この時も最後は11.5秒〜11.5秒だった。同じ舞台を2度経験しているのはアドバンテージだ。
▲サトノシャイニングは東京スポーツ杯2歳S2着馬。少頭数の大外枠だったため、壁を作ることが出来ず、やや力みながらの逃げ。半マイル通過48.5秒、前半1000m60.9秒と自分のペースで進めたが、最後は前半に力んだ分か、ゴール前でじわじわと離された。しかし、11.3秒〜10.9秒〜11.2秒なら評価できる内容だ。上手く脚を溜めることが出来れば勝機も十分。
△リンクスティップは京都競馬場芝2000m未勝利戦優勝馬。同じ舞台だったデビュー戦は勝ち馬と同タイム2着だったが、その勝ち馬はのちに若駒S2着。脚質的に目標にされる不利はありそうだが、侮れない牝馬だ。最後に新馬戦で同じ舞台を経験している△エリカアンディーヴ。まだ荒削りながら、最後2ハロンが11.1秒〜11.2秒。さらなる上積みが見込める内容だった。