写真 第97回アカデミー賞で8部門にノミネートされた映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2/28<金>公開)で主演を務めたティモシー・シャラメが2月8日、東京・麻布台ヒルズアリーナで開催された「SPECIAL RED CARPET EVENT in TOKYO」に登場した。
約1年半ぶり2回目の来日に、大歓声が会場を包む
1960年代の米ニューヨークの音楽シーンを舞台とする本作は、ティモシー・シャラメ演じる、当時は無名ミュージシャンだった19歳の歌手ボブ・ディランが時代の寵児としてスターダムを駆け上がっていく過程を描いた物語。ジェームズ・マンゴールド監督が指揮を取り、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーらがキャストとして名を連ねた。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』予告映像│2025年2月28日(金)公開
ティモシー・シャラメが来日するのは2023年公開映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』以来、約1年半ぶり2回目。会場にはティモシー・シャラメの姿を一目見ようと、寒空の下にもかかわらず熱心なファン約250名が駆けつけた。
1万時間かけて創り上げた「ボブ・ディラン」という人間
ボブ・ディランの代表曲のひとつ『Like a Rolling Stone』が会場に流れるなかで、ティモシー・シャラメが姿を現すと、集まった観客は大きな歓声と拍手で迎える。それからティモシー・シャラメは30分弱にわたり、サインを書いたり写真撮影に応じるなどファンサービスを行ったり、集まったテレビメディアの取材に応じていた。
それから壇上に上がると、ティモシー・シャラメは「来てくださった皆さん、本当にありがとうございます」と挨拶。イベント進行を務めた奥浜レイラから「日本のファンを目の前にして心境はいかがですか?」と問われると、ティモシー・シャラメは「別のプレミアでお会いした方もいらっしゃると思いました。時間を取っていただきありがとうございます」と感謝した上で、「ボブ・ディランというのは自分にとっても非常に大きい意味がある素晴らしいアメリカのアーティストです。5年半のリサーチのなかで、日本でもすごくたくさんのファンがいるということを僕は知っています」「そういった意味でも映画を観ていただきたいですし、いかにボブ・ディランの音楽がインパクトがあったかを感じていただけると思います。これは自信過剰で言っているわけではありません。自分自身や、共演したエドワード、モニカなどと1万時間を費やした全身全霊で作った作品ですので、ぜひご覧ください」と作品をアピールした。
この日のステージにはボブ・ディランが初期に使っていたというGibson社のアコースティックギター「J-45」モデルが用意された。これを見て、ティモシー・シャラメは「美しいギターだ!」とはにかんだ。
「劇場で観る価値のある作品」ティモシーの熱いスピリット
そして「映画公開を待っている方へ何かメッセージはありますか?」と聞かれると、ティモシー・シャラメは「自分の人生を変えてくれたアーティストを発見した――。それがこの映画を作るときに感じた経験でもありました。ボブ・ディランという方が僕にどんな影響を与えたのかは言葉に尽くせないものがあります。エドワードだったり、モニカだったり、エルであったり、それぞれがキャラクターを演じる上で、そういったインパクトを与えてもらっていると思いますが、結果、この作品は独自のスピリットを生み出し、この作品自体がひとつの大きなものになっていると思います。時間を取ってでも劇場で観ていただく、そういう価値のある作品になったと自負しています」と胸を張った。
そして最後にティモシー・シャラメは「見てね!」と日本語で呼びかけて会場をあとにした。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、2月28日(金)より全国でロードショー。