今回紹介する動画は、ニコニコ動画に投稿された『【2024年】『太陽光だけで生きる強い男になれ』一切の食事をやめ、太陽光の身で生きる「ブレサリアン」を子供に強要した父親が逮捕 禁錮10年の刑に【ゆっくり解説】』というゆっくりするところさんの動画。
2024年のロシアで起こった新生児への虐待事件を、音声読み上げソフトを使用して解説しています。
■食事を絶たれた子供の悲惨な末路魔理沙:
ユーラシア大陸の北部に位置し、ヨーロッパ州とアジア州にまたがり、世界最大の国土面積を持つロシア連邦某所で、一人の成人男性が逮捕され、収監された。逮捕された男の名は「リュティー」。彼は新生児である自分の息子を死なせた疑いで逮捕され、また、子供の母親「ミロノヴァ」も同様に逮捕された。
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霊夢:
いきなりとんでもないことが起こってる……。
魔理沙:
今回も例によって、紹介の一部にショッキングな表現が含まれるので、そういったものが苦手な人はあらかじめ注意して視聴してほしいんだぜ。
霊夢:
う……なんか悲惨な事件っぽいけど……私がおっけーしないとまた動画が終わっちゃうし……おっけーおっけーしておくわ。
魔理沙:
ヨシヨシ。それじゃ早速本題に入るんだぜ。亡くなったのは生後1か月にも満たない新生児の男の子。自宅でこの子の意識がなくなり、母親が救急に通報を行ったが、搬送先の病院で死亡が確認された。
その後の検死の結果、子供の死因は肺炎によるものだと断定されたが、担当した医療関係者たちは運び込まれた男の子の姿を見た時驚愕していた。
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霊夢:
ど、どうして?
魔理沙:
子供は信じられないほど痩せ細っており、体重は約1300gほどしかなかった。
霊夢:
ええ!? それって普通の赤ちゃんの半分以下じゃないの。
魔理沙:
ああ、正常な新生児の体重は通常約2500gから多くて4000gほどだと言われている。男児の場合は生後30日で平均体重4130gほどになる。だがこの子の体重はそれを大きく下回っており、また胃袋には全く何もなく、重度の飢餓、衰弱状態にあったことも分かった。
霊夢:
衰弱……。ミルクをもらえてなかったのかしら。
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魔理沙:
当局はその後、リュティーの取り調べを行った結果、彼の恐ろしい「子育て法」が明らかになった。彼は子供に「ブレサリアン」を強要し、衰弱させていたことが分かった。
霊夢:
ぶ、ぶれさ……?
魔理沙:
これはブレサリアニズムと呼ばれる食事療法の一つだ。肉食をやめ、野菜を中心とした食事をするベジタリアン、動物性のもの全てを避けるヴィーガン、スープやジュースなどの液体しか取らないリキッダリアンなどの食事制限、食事療法、思想があるが、ブレサリアンは水以外一切の食事をやめ、太陽光、そしてブレス、つまり呼吸だけで生きるという特殊なものだった。
霊夢:
ハァ!? 完全に断食するってこと? そんなことしてたら死ぬでしょ。
魔理沙:
これは呼吸食主義者とも呼ばれ、起源ははっきりとしていないが、インドで約15日間、水も食べ物もなしで生き延びたと言われる、とある修行僧の記録ではないかとされている。まあこれは信憑性があまり高くないそうだがな。
リュティーはこのブレサリアンと呼ばれる療法を自らも実践しており、生まれたばかりの息子にもこれを強要していた。
霊夢:
そんなばかな……。
魔理沙:
リュティーは「まだその他の物質に汚染されていない、綺麗な体の子供で、この食事療法が実践できれば、その効果が世間に認められるはずだ」と語っており、ある意味で子供を宣伝に使おうと考えていた。彼はこういった健康法を広めるための活動もしていたようだ。
霊夢:
そんな無茶な……。
魔理沙:
リュティーは生まれた子供をすぐに母親ミロノヴァから引き離し、「刺激に慣れて強い子になれ」と言いながら、子供を冷水に繰り返しつけるなどの虐待も行っていた。
霊夢:
ひどすぎる! そんなのもうただの虐待じゃないの。
魔理沙:
この悪魔のような行為を続け、母親の元に戻された時には子供の体重は激減し、すっかり衰弱してしまっており、重度の肺炎による高熱が出ていた。だが彼は子供を医療機関に連れて行くこともせず、この危険な絶食を続けさせた。
霊夢:
お母さんは止めなかったの?
魔理沙:
子供の祖母、ミロノヴァの母からの聞き取りによれば、「ミロノヴァは少し前から怪しいカルト集団に入団していました」「そこでは過激な肉食反対デモや、奇妙な食事法をやっていたようだったので、私は強く反対しました」「この団体は元々夫が入っていたもので、娘は夫に心酔していたので彼の支配下でモルモットのように扱われていたと思います」「娘は次第におかしくなり、私たちの言葉も聞き入れなくなってしまいました」「いくら科学的にそんなものはおかしい、と言っても、聞く耳を持たなかったんです」と語っていたという。
霊夢:
洗脳状態みたいな感じね、それ。
魔理沙:
ただここ最近はミロノヴァも夫リュティーを恐れていたようで、何度か彼から離れようとしたことがあったそうだが、リュティーは強制的にそれを許さなかった。そして子供が生まれると、彼はその子を呼吸と太陽だけで生きる男に育てようと、ある意味で実験を行い、その結果命を奪ったんだ。
その後裁判が行われ、陪審員は「彼は子供で非人道的な実験を行っていました」「太陽光だけで育て、『これが正しい方法だ』と世間に宣伝したかったのです」「ですが、彼が提唱するブレサリアンという行為は致命的な活動です」「記録によれば、過去にこのような極端な絶食の実践者には、飢餓と脱水症で死亡した者も多い」「ましてや、生後間もない赤子にこのようなことを強制するなど、言語道断です」「また、この療法は科学的根拠が全くない。一般的な知識があれば、新生児に栄養を与えないことで、どのような結果がもたらされるのかは分かるはずです」「それにも関わらず、被告は自分の思想を子供に押し付け、餓死させたのです」と語った。
そしてリュティー被告には罰金の支払いが命じられ、さらに禁錮8年の刑が言い渡されたが、その後禁錮刑が10年に延長され、また母親のミロノヴァ被告には執行猶予付きの2年間の強制労働が言い渡された。
霊夢:
自分だけでこういう健康法をやるのは勝手だけど、それを他人……しかも赤ちゃんに押し付けるなんて……。
魔理沙:
リュティーはこういった健康法を紹介するブログを運営し、情報発信を行っていたようだが、皮肉なことに拘留中に肉を食べていた事実も後から発覚した。
霊夢:
ハァ!? 菜食主義者ですらないじゃないの!
魔理沙:
現代の栄養学の観点で考えれば、食べ物の摂取量がゼロになると体は通常、グリコーゲン、体脂肪、そして筋肉の蓄えを燃やし、生きるためのエネルギー源とするようになる。
絶食すると、体の基礎代謝が落ち、消費エネルギーは極端に減り、腸内細菌も栄養素を最大限活用するような細菌層へと変化していく。ブレサリアンという行為はまさに致命的な行動であり、裁判でもあったように、飢餓と重度の脱水を引き起こす。
ヒトは日光を浴びることで、体の中でメラトニンやセロトニン、ビタミンDなどが生成され、筋力低下、骨粗鬆症、認知症の予防、免疫力向上などの効果が期待できると言われている。当然ながら、これは人間が活動するのに必要なエネルギー全てを賄えるようなものではない。
だが近年「食べないこと」への憧れが異常に強く、科学的な根拠がほとんどない怪しい健康法に傾倒してしまう人は後を絶たず、またそれに関連したトラブルも多く散見される。
霊夢:
確かにね……それ関連のニュースもよくやってるわよね。
魔理沙:
菜食主義なんかは個人の自由だし、肉に対して独自の考えを持ったり、現代社会の食生活を疑問視するのも問題ないとは思う。それにこういった迷信、オカルト、言い伝えなどを信じるのも個人の自由だが、それを他人に強要したり、違う思想を持った人を非難することは絶対にあってはならない。
ましてや、それによって結果的に他人の命を奪うようなことは決して許されない。
霊夢:
でも、こういう怪しい集団とか思想に騙されないようにすることも大事よね……。
魔理沙:
「子供は何のために勉強するのかと」いう疑問を持つ人がいるが、基礎的な科学などの知識を持っておくことで、詐欺や怪しい団体に騙されにくくなり、その結果自分の身を守ることにもつながる。
霊夢:
確かに……そう考えると、勉強って生きる上で役に立つわね。
魔理沙:
まあ、それでも騙されてしまう人はいるんだが、基礎知識があるのとないのとじゃ全然違うからな。科学的な根拠がないものを全て否定するつもりはないが、そういったものの効果はかなりの個人差があること、そして国や公的な機関の認可が降りていない理由があることもよく知っておいた方がいいかもな。
過激な食事療法やカルト的な思想が、新生児という無防備な存在を犠牲にした恐ろしい事件でした。
元の動画では、より詳しく解説を行っていますので、気になった方はぜひ動画をチェックしてみてください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
【2024年】『太陽光だけで生きる強い男になれ』一切の食事をやめ、太陽光の身で生きる「ブレサリアン」を子供に強要した父親が逮捕 禁錮10年の刑に【ゆっくり解説】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44563410
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