『第79回毎日映画コンクール』贈呈式に出席したカルーセル麻紀(C)ORICON NewS inc. 『第79回毎日映画コンクール』の贈呈式が13日、都内で開催。『一月の声に歓びを刻め』のカルーセル麻紀(82)が助演俳優賞に輝いた。
【全身カット】お胸が凄い…!大胆ドレスで登場したカルーセル麻紀 本作は、『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』『Red』など多くの作品を手掛け、国内外の映画祭でも高い評価を受ける三島有紀子監督の長編10作目となる最新作。監督自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに、「性暴力と心の傷」という難しいテーマにあえて挑み、心の中に生まれる罪の意識を静かに、深く見つめる映画。
12年ぶりの映画出演となるカルーセルは、同じく助演俳優賞を受賞した池松壮亮に手を引かれて壇上に。「今、池松くんに手を引いてもらいながら。なんせ82歳ですから」と明かし、会場にはどよめきが。「この毎日映画コンクールは私が3歳の時からやっている。戦後すぐ。幸いなことに、ほとんどの映画見てました」と明かした。会場の近くに住んでいるそうで「ここに来るとは思いませんでした。立てると思いませんでした。長生きしてよかったです」と話していた。
今年の『毎日映画コンクール』は、ジェンダーレスの観点から男優、女優両主演賞を俳優主演賞に変更。スポニチグランプリ新人賞(男性)、スポニチグランプリ新人賞(女性)も性別関係なく1人となった。「こうやって賞をもらえるのは、たぶんジェンダーレスになって私が初めてだと思う。みんな頑張ってます。やっぱりこれを機会にみんなも頑張れると思うんです」とじっくりと語った。そしてトロフィーをしみじみ見ると「これを位牌代わりに」と話して笑わせながらも「いただいてよかった」とほほえんでいた。
同賞の対象は、2024年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上劇場公開された映画(ドキュメンタリー、アニメーションは完成または上映した作品)となっている。
今年の『毎日映画コンクール』は、ジェンダーレスの観点から男優、女優両主演賞を俳優主演賞に変更。スポニチグランプリ新人賞(男性)、スポニチグランプリ新人賞(女性)も性別関係なく1人となった。
■『第79回毎日映画コンクール』受賞結果
日本映画大賞:『夜明けのすべて』(三宅唱監督)
外国映画ベストワン賞:『オッペンハイマー』(クリストファー・ノーラン監督)
主演俳優賞:河合優実『あんのこと』『ナミビアの砂漠』
主演俳優賞:横浜流星『正体』
助演俳優賞:池松壮亮『ぼくのお日さま』
助演俳優賞:カルーセル麻紀『一月の声に歓びを刻め』
スポニチグランプリ新人賞:越山敬達『ぼくのお日さま』
監督賞:三宅唱『夜明けのすべて』
脚本賞:濱口竜介『悪は存在しない』
撮影賞:池田直矢『十一人の賊軍』
美術賞:林田裕至『箱男』
音楽賞:石橋英子『悪は存在しない』
録音賞:浦田和治『十一人の賊軍』
大藤信郎賞:『私は、私と、私が、私を、』(伊藤里菜監督)
ドキュメンタリー映画賞:『映画 ○月○日、区長になる女。』(ペヤンヌマキ監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・日本映画部門:『夜明けのすべて』(三宅唱監督)
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞・外国映画部門:『インサイド・ヘッド2』(ケルシー・マン監督)