馳浩 石川県知事 石川県の馳浩知事は14日、県庁内で記者会見し、国の特別天然記念物トキの本州初の放鳥地に同県能登地域が選ばれたことについて、「(能登半島地震からの)復興の象徴となることは間違いない。県民にとって大きな朗報だ」と喜びを語った。
県によると、能登は1970年までトキの生息が確認され、本州最後の生息地だった。馳知事は「半世紀ぶりにトキが能登の大空を舞う夢に向け取り組んできた。定住してもらえるよう静謐(せいひつ)な環境を整えることが課題だ」と語った。
放鳥方針を了承した有識者検討会の尾崎清明座長も「能登でトキがまた見られるようになるメモリアルな決定だ」と歓迎。「この放鳥を機会に、全国にこういった動きが広がっていけばいい」と話した。