USJ×『ドラえもん』コラボがスタート! アトラクションやグッズに込められた“思い”が実はすごかった

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2025年02月17日 14:00  クランクイン!トレンド

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アトラクション「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー 〜のび太の絵世界物語〜」のオープニング・セレモニー  クランクイン!
 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2月14日(金)〜8月17日(日)までの期間、『映画ドラえもん』シリーズ45周年記念最新作『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の公開記念アトラクション「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー 〜のび太の絵世界物語〜」をオープン。それに先駆け、2月13日(木)に報道陣向けのプレスプレビューが行われ、アトラクションやグッズが公開された。今回で4回目となる本パークと『ドラえもん』とのコラボレーション。担当者に話を聞くと、熱い思いが込められていることが明らかになった。

【写真】ドラちゃんかわいい! オリジナルグッズ一覧

■子ども思いなアトラクション

 今回開催される「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー 〜のび太の絵世界物語〜」は、「シネマ 4-D シアター」で実施される4Dアトラクション。美術館「わくわくアートミュージアム」を舞台に、“みんなで一緒に”『ドラえもん』の世界に没入できるのが魅力だ。

 これまでの『ドラえもん』コラボレーションは、「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」でのXRライドが展開されてきたが、本プロジェクトのプロジェクトリーダー廣畑直子氏によると、今年は「より小さなお子さまをはじめ、幅広い世代のお客さまに楽しんでいただきたい」という思いの下、「シネマ 4-D シアター」で実施になったそう。

 本アトラクションで楽しめるのは、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が、美術館「わくわくアートミュージアム」を訪れ、ひみつ道具“はいりこみライト”を使って、絵の中の世界へ入るというオリジナルストーリー。ある絵画に描かれた「アートリア公国」では、少女クレアや小さな悪魔チャイ、絵がとっても上手な少年マイロに出会うのだが、のび太のうっかりで、アートリアが大変なことになる。

 最近の「シネマ 4-D シアター」では、『チェンソーマン』や『僕のヒーローアカデミア』『呪術廻戦』など、アクションが魅力の作品とのコラボアトラクションが展開されてきたが、今回の「ドラえもん 4-D アート・アドベンチャー 〜のび太の絵世界物語〜」は、4Dの仕掛けがやや優しめ。

 エンターテイメント部クリエイティブチームのガーナー・マリッサ氏は「今回のアトラクションで特筆すべきは、小さなお子さまにも楽しんでいただけるアトラクションになっているという点です」と語っており、子ども向けの工夫が散りばめられているのだという。

 例えば、何度も何度もテストを繰り返し、身長の低い子どもでもキャラクターや全体がよく見えるような映像に仕上がっている。また、子どもが楽しみながら世界に没入できるよう、座席の動きを緩やかにするなど、通常とは異なる方法も実現したという。

 アトラクションには、ドラえもんとゲストが行動を共にするための“いっしょパウダー”などパークオリジナルのひみつ道具なども登場。『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』と連動しつつも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでしか味わえないメッセージやワクワクを受け取れるようになっている。

 それから動きのみならずストーリーも深い。のび太は、絵を描くことでピンチを乗り切らなければならないのだが、「うまく描けない」壁にぶち当たる。実はマリッサ氏自身も、大変な10代を過ごした過去があるのだとか。しかし「絵を描き続けたい」という思いを抱いたことで、アートの道への1歩を踏み出したそうだ。大切なのは、上手でなくていいので楽しんで描いてみること。そんなアトラクションのメッセージは、パークの外を飛び出した社会貢献にも生かされている。

■ユニバーサルシティ駅に巨大なアートが!

 2月13日(木)〜 2025年5月上旬まで、JRゆめ咲線・ユニバーサルシティ駅改札口横に、“アート”をテーマにした特別授業「ART HAS NO LIMIT!」を通じて寄せられた700枚の子どもたちの作品をつないだモザイクアートが展示されている。

 本プロジェクトは、未来を担う子どもたちに対し、パークが掲げる「NO LIMIT!(限界を設けない)」精神でより豊かな創造性を育んでもらいたいと願う気持ちから、2024年12月より推進されてきた企画だ。

 作品づくりには、大阪市内の小学校や特別支援学級、小児病棟などから合計700人の子どもたちが参加。マリッサ氏が講師を務め、好きなように描くことの楽しさを感じ、自分ならではの表現、無限のクリエイティビティを発揮してもらう授業を実施していた。そして今回、アートをテーマにした『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の公開を機に、ドラえもんをテーマにしたひとつの“モザイクアート”が完成。ボールや花、虹やオムライス、家族など、さまざまなものが描かれており、子どもたちの発想の面白さを感じられる。

 本モザイクアートの完成披露には、動画での特別授業を実施した、大阪市立総合医療センターの小児血液・腫瘍内科医長・山崎夏維氏も駆けつけ、インタビューに応じた。同病院では、5歳〜15歳の日々懸命に病気と闘う小児病棟の子どもたちに向け、授業を実施。授業が終わった後、子どもたちに描いた絵がドラえもんになることを伝えても「きょとんとしていた」と山崎氏は振り返る。しかし、完成したモザイクアートは「素晴らしい作品になっており、うれしく思います」と喜びをあらわにしていた。

 加えて山崎氏は、治療におけるエンターテインメントや笑いの力の重要性を語る。「僕は病棟で看護師として業務をしているのですが、どうしても入院そのものが子どもたちから日常を奪うような体験になっているんじゃないかと思います」と吐露。「その中で子どもたちが楽しみにしている、保育士さんや看護師などと病気以外のことに目を向ける時間がとても大切だと考えています」「エンターテインメントや笑いの力は、薬では治せないような部分に効果を発揮すると感じているので、今後も子どもたちが少しでも病気から意識を逸らせるような時間をつくっていきたいなと思っています」と話す。子どもたちの思いや想像力が詰まった本モザイクアート。パークに行く際は併せて楽しんでみて。

■グッズ&フードもチェック!

 パークへ戻ってグッズ&フードをチェック! 今年は絵画の世界からまるで飛び出したかのようなポップでカラフルなドラえもんたちのオリジナルグッズが「シネマ 4-D ストア」で販売されている。

 今回で4回目となる『ドラえもん』コラボ。実は「カチューシャ」にはデザインだけでなく改良ポイントがあるのだとか。実はこれまでの『ドラえもん』カチューシャより、ドラえもんが小ぶりに。これにより従来よりつけ心地がよくなったのだという。

 またTシャツは表面と裏面のデザインがつながる仕様に。キッズサイズも展開されているので、家族や友だちと一緒に絵柄をつなげて写真を撮るのもオススメだ。それから、パークオリジナルのひみつ道具“いっしょパウダー”を持ったドラえもんのマスコットも登場。ここでしかゲットできないドラえもんと一緒にパークも街も練り歩きたい。

 それから「スタジオ・スターズ・レストラン」では、プレートごはんやスイーツなどが登場。空腹をしっかり満たしてくれて誰もが大好きな味わいが詰まったメニューが楽しめる。特に「絵かきドラえもんのふわとろオムレツ&ハンバーグプレート」のオムレツの“ふわとろ”さは驚くこと間違いなし。

 そのほかフードカートでは、ベレー帽がかわいいドラえもんのポップコーンバケツや、ドラえもんをイメージしたカラーのかわいいチュリトスなども展開される。アトラクションからフードまで、随所にこだわりを感じられる『ドラえもん』コラボ。かわいすぎるドラえもんの世界に没入すると、さらに好きになってしまうことだろう。

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