香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は0.1%上昇

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2025年02月17日 14:00  サーチナ

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サーチナ

 週明け17日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比41.57ポイント(0.18%)高の22661.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が4.87ポイント(0.06%)高の8336.27ポイントと続伸した。売買代金は2528億3820万香港ドルに拡大している(14日前場は1637億5260万香港ドル)。
 内外の好材料が相場を支える流れ。米長期金利の低下基調や、中国景気の持ち直しが期待されている。先週14日に公表された1月の中国金融統計では、人民元建て新規融資が予想を上回った。また、生成AI(人工知能)技術の進化が各産業の発展に寄与するとの見方も引き続き追い風となっている。早ければ17日にも、習近平・国家主席がAIスタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)創業者の梁文鋒氏を含むハイテク業界のリーダーを集めて座談会を開くもよう――とも伝わった。ただ、上値は限定的。このところの急ピッチな上昇で、売り圧力も意識されている。先週のハンセン指数は約4カ月ぶりの高値を付けた。ハンセン科技(テック)指数は約3年ぶりの高値水準を回復している。ハンセン指数なども安く推移する場面もあった(テック指数は0.1%逆行安)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が5.5%高、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が4.7%高、中国インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.3%高と上げが目立った。テンセントについては、自社のメッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」がDeepSeek開発の大規模言語モデル(LLM)との接続テストを開始したと伝わったことも材料視されている。
 セクター別では、半導体が高い。晶門半導体(2878/HK)が5.6%、華虹半導体(1347/HK)が5.5%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.3%ずつ上昇している。ほか、車載AI半導体の黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が8.1%高と値を上げた。
 メディカル関連(オンライン医療や医療機器)も物色される。訊飛医療科技(2506/HK)が10.1%高、平安健康医療科技(1833/HK)が8.0%高、上海微創医療機器人集団(2252/HK)が5.7%高、微創医療科学(853/HK)が2.4%高で引けた。AI応用によるサービスの拡充、質向上が期待されている。AIを活用したフィットネス事業のKEEP(3650/HK)が9.3%高で前場取引を終えている。
 半面、スマートフォン関連は安い。比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が6.4%安、高偉電子(1415/HK)が3.9%、舜宇光学科技(2382/HK)が3.5%、丘タイ科技(1478/HK)が3.3%ずつ下落した。
 本土マーケットも小幅ながら続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.06%高の3348.85ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。不動産、医薬、通信なども買われた。半面、資源・素材は安い。銀行・保険、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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