中国大引:上海総合0.3%高で続伸、機械関連株に買い
0
2025年02月17日 17:20 サーチナ

17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比9.11ポイント(0.27%)高の3355.83ポイントと続伸した。
先週の好地合いを次ぐ流れ。「トランプ関税」の過度な警戒感がひとまず後退したことや、米長期金利の低下も好感された。先週末の米債券市場では、米小売りの低迷を背景に米利下げ後ずれの不安が後退する中、米10年債利回りの低下が続いている。中国人民銀行(中央銀行)が14日に発表した1月の金融統計で国内金融機関の人民元建て新規融資と社会融資総量がともに市場予想を上回ったこともプラス材料だ。また生成AI(人工知能)の進化が各産業の発展に寄与する――との見方も引き続き支援材料。習近平・国家主席は17日午前、民営企業の代表を集めた座談会に出席した。習主席は会議で、代表らの意見を聞き取り、重要講話を発表している。「重要講話」の内容は報じられていないものの、中国中央電視台(CCTV)が報じた座談会の映像では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)や騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)など大手テック企業の創業者の姿が確認された。AI(人工知能)スタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)創業者の梁文鋒氏の姿もあったとされる。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、機械関連株の上げが目立つ。遼寧福鞍重工(603315/SH)がストップ高。福建龍溪軸承集団(600592/SH)が6.9%高、東睦新材料集団(600114/SH)が6.1%高、寧波精達成形装備(603088/SH)が6.0%高で引けた。
鉄鋼関連株も高い。寧夏中科生物科技(600165/SH)が5.1%、馬鞍山鉄鋼(600808/SH)が2.9%、杭蕭鋼構(600477/SH)が1.8%ずつ上昇した。電力株、電子部品株、不動産株なども上昇。半面、メディア・エンターテイメント株、非鉄金属株、バイオ医薬株などが売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.28ポイント(0.48%)安の265.86ポイント、深センB株指数が1.04ポイント(0.08%)高の1225.39ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
Copyright(C) 2025 E-Advisor Co., Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。