マルケス兄弟が1-2。小椋藍はトップ10入りで予選Q2ダイレクト進出へ/第1戦タイGP初日

0

2025年02月28日 18:20  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)/2025MotoGP第1戦タイGP
 2月28日、2025年MotoGP第1戦タイGPの初日セッションがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスのプラクティスではアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)がトップタイムを記録した。

 ロードレース世界選手権の2025年が開幕。例年通り11チーム22名のライダーが参戦しているが、昨年チャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)がトレーニング中の骨折により欠場、テストライダーのロレンツォ・サバドーリが代役参戦している。

 45分のフリー走行1回目は晴れのなか、気温33度、路面温度47度のドライコンディションで行われた。スタートと同時に多くのライダーがコースに入っていき、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)のみ他車より2周遅れでピットを出た。

 計測2周目はマルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分29秒998、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分30秒147、アレックス・マルケスが1分30秒163というトップ3の順番に。翌周はマルク・マルケスが1分29秒592で首位に浮上し、さらに6周目に1分29秒423まで更新。9分が経過するとマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)がマシントラブルのようでスローダウンしてコースサイドにマシンを止めた。

 1回目のランではファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が4番手、ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)が5番手、ルーキーではソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)が10番手と日本メーカーも上位だった。タイヤ選択はフロントがハードまたはソフト、リヤはミディアムが多い。

 25分を切り、多くのライダーが2度目の走行へ。フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分30秒328で8番手まで上げているが、タイムを更新したライダーは少なかった。

 3度目のアタックは残り5分を切ると激化していき、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が1分29秒840で2番手、バニャイアは1分30秒141で6番手に浮上した。そして、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)は1分29秒683、クアルタラロは1分29秒765で3番手とヤマハ勢も上位に食い込んできた。また、ルーキーであり日本人ライダーの小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は1分29秒919で6番手と上々の出だし。

 上位のタイム更新はそこで終わり、マルク・マルケスが序盤のタイムでトップ、2番手はモルビデリ、3番手はクアルタラロ、4番手はミラー、5番手はベゼッチ、6番手は小椋となった。KTMのトップはビニャーレスの9番手、ホンダのトップはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)の11番手と最初のセッションは多くのメーカーが上位に入っている。

 予選Q2への直接進出が決まる午後のプラクティスは気温36度、路面温度55度だ。1時間のセッションがスタートすると全車がコースイン。8分が過ぎたころにミラーが1コーナーで転倒を喫した。序盤はペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がトップに立つが、まだ1分30秒039と午前のタイムには到達していない。

 その後多くのライダーがピットに入り、残り45分を切ると2度目のアタックに入っていった。40分を切るとマルク・マルケスが1分29秒850でトップタイムをマーク。次は25分を切ると前後ソフトタイヤを履いたザルコが1分29秒624で首位に浮上した。

 残り15分を切ると順位が大きく入れ替わっていく。フロントはソフトまたはハード、リヤは全員ソフトを選んだ。まずはアコスタが1分29秒509で首位に立つ。また、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)も1分29秒695で上位に入るが、モルビデリが1分29秒569で2番手に。しかし、マルク・マルケスが1分29秒374でこの日のベストタイムを更新。アレックス・マルケスも1分29秒559で3番手に入った。

 マルク・マルケスは次の周もタイムを削り1分29秒197で堂々のトップタイム。アレックス・マルケスも1分29秒400まで削り2番手でマルケス兄弟が1-2となる。そのためアコスタは3番手となるが、4番手に1分29秒500のジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が入った。小椋も10番手と予選Q2ダイレクト進出圏内に入っている。

 5分を切るとクアルタラロが1分29秒485で5番手、ベゼッチが1分29秒267で2番手、モルビデリが1分29秒306で3番手に入る。ベゼッチは転倒を喫して黄旗が出る。最後のアタックでは、アコスタが1分29秒262で2番手、小椋も1分29秒597で8番手に入った。最後にはラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)が7番手、アレックス・マルケスがトップに躍り出た。

 結果的にアレックス・マルケスが1分29秒020でトップ、2番手はマルク・マルケス、3番手はアコスタ、4番手はベゼッチ、5番手はモルビデリ、6番手はミル、7番手はフェルナンデス、8番手はクアルタラロ、9番手は小椋、10番手はザルコだった。バニャイアは13番手で、近年苦戦していたホンダもヤマハも上位に入っており、小椋はルーキーながら予選Q2にダイレクト進出を決めた。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定