今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」3位は『SAKAMOTO DAYS』2位は『薬屋のひとりごと』1位は…【2025年3月版】

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2025年03月11日 18:20  Fav-Log by ITmedia

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『SAKAMOTO DAYS』(出典:Amazon)

 新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。3月の視聴ランキングは『SAKAMOTO DAYS』をはじめ、ジャンプ原作のアニメや異世界転生ものの新作が続々ランクインしている状況です。

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 今回は「Amazonプライム3月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介しつつ、ランキング結果の分析を行います。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてください。

本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2025年3月10日19:00現在)に基づいてランキングを集計しています

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:3位『SAKAMOTO DAYS』

 元・最強の殺し屋、坂本太郎を中心に繰り広げられる、バトル×コメディのアクション活劇『SAKAMOTO DAYS』。原作は累計発行部数700万部を超える、週刊少年ジャンプにて連載中の人気漫画です。

 あまりの強さにすべての殺し屋から恐れられ、憧れを持たれていた主人公・坂本が、コンビニ店員の葵と出会い恋に落ちたことをきっかけに、殺し屋を引退。結婚し、子供を授かり、幸せな生活を送る中で、坂本はすっかり太っていた……。筋骨隆々でスマートだったかつての面影はなく、中年太りのおじさんになっていたのです。

 少年漫画の主人公としては、かなり珍しいタイプの設定で、その奇抜さから冬アニメの中でも注目を集めています。引退したとはいえ、腕が完全に鈍ったわけではなく、いざと言う時は力を発揮し、目にも止まらぬスピードと腕力で、あっという間に裏組織の敵を一掃。元殺し屋×コンビニ店員である坂本の見た目と動きのギャップ、スタイリッシュなバトルシーンとおバカなやり取りをする日常シーンとの緩急が激しい作品となっています。

 強過ぎるために、引退後もいろいろな勢力から目を付けられてしまう坂本。まるで映画『ジョン・ウィック』のキアヌ・リーヴスをほうふつとさせる設定です。普段は一般人のような振る舞いで力を隠しているが、殺し屋としてはレベルマックスで誰も敵わないという、主人公が最強からスタートするところは『ワンパンマン』的でもあります。

 またひょんなことから坂本の経営するコンビニに、エスパーの朝倉シンや陸少糖などが店員として加わり、疑似家族が形成されていく中で絆が出来ていくスタイルは『銀魂』のようでもあります。さらに声優を務めるのが銀さんの声でおなじみの杉田智和氏ということもあり『銀魂』の要素を強めに感じる人も少なくないはず。さまざまな作品の良さをリミックスしたような、美味しいところ取りの魅力を秘めている作品と言えるかもしれません。

 戦いのシーンも真面目なようでふざけているような、半分じゃれ合っているようにも見える作りで、独特な癖になるアクションシーンに仕上がっています。特に坂本の戦い方が毎回面白く「それで防ぐの?」「そんな攻撃の仕方アリ?」と意表を突かれる展開が満載で、驚愕しつつ笑ってしまうこと間違いなしです。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:2位『薬屋のひとりごと』

 中華風のとある大国を舞台に、薬師の少女が活躍する一風変わったミステリー作品『薬屋のひとりごと』Season2が2位にランクイン。Season1の放送当初から高い人気を獲得していた本作。まさしくファン待望の最新シリーズが始まったということで、冬アニメとして登場以降、ランキングの上位をキープし続けています。

 街で薬師をしていた少女・猫猫(マオマオ)がとある事情により後宮で毒見役に任命され、陰謀渦巻く後宮で起こる事件に、その類まれな推理力と薬学知識などを駆使して、立ち向かっていく物語です。登場する薬学知識の細かさはSeason2でも健在で、独特な発想と共に語られる含蓄のある説明はやはり魅力的です。

 薬学のみならず、服や水路の構造など、作中で登場するものには何らかの合理的な意味が与えられており、極めて説得力のあるフィクション世界が構築されています。Season2では隊商(キャラバン)が訪れることで、またもや後宮で不穏な動きが見られるようになり、猫猫の推理がさらに冴えわたります。

 後宮のデザインや中華風の衣装、身に着ける装飾品、髪型など細部へのこだわりが強く、どこを切っても画面映えする美的センスの高さも人気を支えているポイントと言えます。

 『薬屋のひとりごと』と言えばSeason1の時から音楽に力を入れており、緑黄色社会「花になって」は2025年3月時点で約1656万回という驚異的な再生数を記録。Season2のオープニングテーマ幾田りら氏の「百花繚乱」も公開されて間もないですが、すでに約480万回再生されており、高い評価を集めています。物語や画作り、音楽のどれをとっても良質で、Season2も見逃せない作品に仕上がっています。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:1位『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』

 『SAKAMOTO DAYS』や『薬屋のひとりごと』などの注目作を抑えて1位に輝いたのは、大人気WEBTOON作品のアニメ版『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』。第1期放送から海外も含めて大々的なプロモーションを実施してきたこともあり、注目されていた同作ですが、冬アニメとしてスタートした第2期も順当に成功を収め、首位を獲得している状況です。

 第1期からパワーアップした主人公・水篠旬のアクションシーンは、よりスピーディーかつより派手な作画で表現されているほか、澤野弘之氏の手掛けるスタイリッシュかつハリウッド大作的な迫力のある音楽が相乗効果でバトルを盛り上げています。

 第1期は水篠が単独で活躍する場面が多かった印象ですが、第2期では水篠が獲得した「影の軍団」の能力を用いた集団戦も展開されるようになり、バトルの規模感が拡大。強敵との1対1の手に汗握る戦いから、集団対集団の血沸き肉躍る大規模な戦いまで、バトルシーンのバリエーションを豊富に用意。バトルという点に絞れば今期トップの作品と言えるかもしれません。

 またYouTubeやTikTok公式アカウントでは「PICK UP BATTLE」という形で、ボスキャラやメインキャラのバトルシーンをアップ。3月10日現在「#20」まで公開されており、100万回再生を超えるものも複数存在します。名勝負をいつでも何度でも、スマホでサクッと見られるようにしたことで拡散されやすくなり、SNS戦略の1つとして上手く機能しているように思われます。

 さらにLiSAが歌う主題歌「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」は約539万回再生を突破し、作品の人気にブーストをかけている状況です。

 ゲートから現れるモンスターを倒すために活動するハンター。その中でも最低ランクのE級として軽んじられていた主人公・水篠旬が、自分だけレベルアップできることを知り、徐々に化け物じみた能力を獲得していく本作。第2期は話が進みつつ主人公の力の謎が明かされていくストーリーが描かれており、ますます見逃せない展開となっています。

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:トップ10

10位:『アラフォー男の異世界通販』

9位:『天久鷹央の推理カルテ』

8位:『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

7位:『Dr.STONE』

6位:『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』

5位:『Re:ゼロから始める異世界生活』

4位:『シャングリラ・フロンティア』

3位:『SAKAMOTO DAYS』

2位:『薬屋のひとりごと』

1位:『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』

●Amazonプライム3月の視聴ランキング:ジャンプと異世界転生の主導権争いが白熱する結果に!

 2025年3月の視聴ランキングは、ジャンプ原作のアニメと異世界転生ものが席巻する結果となりました。ジャンプ作品としては3位の『SAKAMOTO DAYS』、7位の『Dr.STONE』、8位の『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の3作品がランクイン。

 異世界転生ものは、1位の『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』、4位の『シャングリラ・フロンティア』、5位の『Re:ゼロから始める異世界生活』、6位の『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』、10位の『アラフォー男の異世界通販』の5作品が入っており、先月の4作品から数を増やし、勢いが強まっている印象です。

 また『俺だけレベルアップな件』や『SAKAMOTO DAYS』、『シャングリラ・フロンティア』、『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』などの作品に共通する要素として、当初から能力や知識などにおいてその世界でチート級の力を得ています。

 いわゆる「俺TUEEE系」の願望と接続するポイントですが、こうした要素を持つ作品は異世界転生もの以外にも多数存在します。上記の『SAKAMOTO DAYS』や『怪獣8号』、『ワンパンマン』、『忘却バッテリー』、『SPY×FAMILY』など、徐々に強くなるのではなく、すでに(あるいは一気に)最強クラスの実力を獲得する者を主人公として設定する作品は少なくありません。

 近年のヒット作にはよく見られる特徴で、俺TUEEE系の設定は異世界転生ものと少年漫画の両方にたいして、横断的に見られる傾向と言えるかもしれません。

 そのほか今月は2位の『薬屋のひとりごと』や6位の『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』、9位の『天久鷹央の推理カルテ』など女性キャラを主人公とするアニメが3作品ランクイン。特に『薬屋のひとりごと』と『天久鷹央の推理カルテ』の2作品に関しては、いずれのヒロインも明晰な頭脳で活躍する点で共通しているのは興味深いところです。またどちらもミステリーど真ん中の作品というよりは、薬学×ミステリー、医療×ミステリーと複合的なアレンジが見られるのも特徴です。

このニュースに関するつぶやき

  • シャンフロはまだ1期途中までしか観れてないから2期は全く……...(lll-ω-)チーン 猫おじだけだな、全話きっちり観れてんの
    • イイネ!1
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