就役した海上自衛隊の新型掃海艦「のうみ」=12日、横浜市 海上自衛隊の新型掃海艦「のうみ」(690トン)の建造が完了し、防衛省への引き渡し式が12日、横浜市のジャパンマリンユナイテッド鶴見工場で行われた。同日就役し、呉基地(広島県)に配備される。建造費は約180億円。
式典で本田太郎防衛副大臣は、海自掃海部隊がかつて湾岸戦争後の機雷掃海活動のためにペルシャ湾に派遣されたことや、同盟国などとの共同訓練を重ねてきた実績に言及。シーレーン(海上交通路)の安全確保の役割を担い、「インド太平洋地域の安定化に貢献していくことを強く期待する」などと訓示した。
「のうみ」は最新型掃海艦の4番艦。磁気に反応して爆発する機雷の除去に当たるため、船体は金属ではなく繊維強化プラスチックの複合材が使用されている。