芳根京子、 期待される“ポスト新垣結衣”としての立ち位置と、そこに足りないものとは?

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2025年03月13日 15:01  サイゾーオンライン

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サイゾーオンライン

芳根京子(写真:Getty Imagesより)

 2月28日、俳優の芳根京子が自身のインスタグラムで28歳の誕生日を迎えたことを報告し、放送中の主演ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系)の撮影現場で共演者やスタッフから祝福されたことを明かした。

『まどか26歳』で触れられた医療の闇

 ファンからも多くの祝福コメントが寄せられ、SNS上は温かいムードに包まれたが、芳根の熱演は光るものの、ドラマの視聴率は振るわないようだ。

 テレビ局関係者は「あくまで数字だけの評価」と前置きし、こう話す。

「これまで芳根が民放で連ドラ主演を務めた『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)、『海月姫』(フジテレビ系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)は、いずれも数字的にヒットには至っていません。ヒロインを務めた『オールドルーキー』(TBS系)、『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)も同様です。医療ドラマは数字が取りやすいと言われていますが、今作の『まどか26歳、研修医やってます!』も世帯平均視聴率は6%前後で、終盤に入った3月4日放送の第8話も5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上がってきていませんね。ただ、このご時世視聴率だけで人気を計るのはナンセンスなのですが……」

『まどか26歳〜』といえば、火曜午後10時からのTBS火曜ドラマ枠での放送。

 この枠では『逃げるは恥だが役に立つ』をはじめ、『義母と娘のブルース』『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』などのヒット作が生まれており、視聴者の期待度も高かった。

 主題歌を星野源が務めたのも、『逃げ恥』ブームの再来を狙っての起用との見方もある。

「お仕事ドラマなのか、恋愛ドラマなのかが中途半端な印象は確かにあり、この枠の視聴者層に刺さるような内容ではなかったようにも思います。実力はある俳優なので、業界内でも『数字を持っていない』というイメージが定着しなければよいのですが……」(前出のテレビ局関係者)

 そもそも、芳根には“ポスト新垣結衣”の期待がかけられていた。

 それを象徴するのが、彼女が出演する「アサヒ生ビール〈マルエフ〉」のCMだ。

 広告代理店関係者は明かす。

「このCMは以前には新垣が出演し、『お疲れナマです』のフレーズが話題となり、商品の売れ行きにも大きく貢献しました。芳根はそのバトンを引き継いだ形ですが、関係者の間でも『新垣が抜けた穴を埋められていない』との声も少なくありません。そもそもビールの売り上げ自体が右肩下がりですから芳根が悪いとまでは言えませんが、新垣が築いたイメージが強過ぎて、芳根が埋もれてしまっている印象はぬぐえません」

 それでは“ポスト新垣”として芳根に足りないものは何なのか?

 一つは、やはり“ヒット作”の存在だろう。

「新垣は『逃げ恥』やフジテレビ系『コード・ブルー』シリーズなど誰もが知るヒット作を持ち、確固たる人気を築いた。他方、芳根は朝ドラヒロイン経験こそあるものの、代表作と呼べるヒットはない。演技力は申し分ないのですが、俳優としての売り方には一考の余地がありそうです」(他の芸能事務所マネージャー)

 もっとも、芸能ジャーナリストの竹下光氏はこう語る。

「『まどか26歳〜』に関しては視聴率こそ目立った数字ではありませんが、たびたびXのトレンド入りするなどそれなりに話題になっていますし、主演の芳根さんの演技力を高く評価する声も多いです。初主演ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)やヒロインを演じた16年後期のNHKの連続テレビ小説『べっぴんさん』のほか、土屋太鳳さんとダブル主演を務め、その演技が評価されて『第42回日本アカデミー賞』の新人俳優賞を受賞した映画『累-かさね-』(18年)、篠原涼子さんと母娘役を演じた映画『今日も嫌がらせ弁当』(19年)、石原さとみさんの妹役を好演したドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)などさまざまな作品で存在感を放っています。新垣さんも『コード・ブルー』シリーズや堺雅人さんの主演ドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)シリーズなどでの好演はありましたが、単独主演によるヒット作との出会いは『逃げ恥』までかかったわけですし、芳根さんも後に代表作と呼ばれる作品と巡り合う日もそう遠くなさそうですけどね」

 また、もう一つの要素として取り沙汰されているのが“男性人気”という。

「新垣には女性ファンも多いが、男性ファンからの圧倒的な支持があった。その点、芳根のファン層はやや曖昧で、とくに男性からの支持が弱いようにも感じられます。もっとも、ポテンシャルがないわけではない。最近では自身のSNSでレアな水着姿を投稿し、これまでにない大胆な一面を披露して反響を呼びました。色気という意味では本人はそれほどアレルギーがあるわけでもなさそうですし、もう少し男性層へ向けて艶っぽさをアピールできれば、それが数字に繋がっていくのではないでしょうか」(前出の芸能事務所マネージャー)

 “数字の取れる本格派俳優”へとさらなる飛躍を遂げるべく、28歳という年齢的にも 艶っぽい演技への期待も高まる芳根だが、果たして――。

芳根京子、地上波ドラマの女王となるか

(取材・文=サイゾーオンライン編集部)

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