『こち亀』作者・秋本治氏、記念館スタッフの「こち亀」愛に感激 館内のクイズは「僕は50点、スタッフは100点」

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2025年03月13日 15:30  ORICON NEWS

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記念館スタッフの「こち亀」愛に感激した原作者・秋本治氏 (C)ORICON NewS inc.
 漫画家・秋本治氏が13日、都内で行われた『こち亀記念館』合同記者会見に出席し、記念館に込められた『こち亀』ファンの愛を明かした。

【写真】ガッツポーズで笑顔!葛飾区長と笑顔をみせる原作者・秋本治氏

 葛飾区は、秋本氏の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を活用した観光施策の集大成として、亀有地域の新たな観光拠点施設『こち亀記念館』を22日に開館する。

 秋本氏は冒頭に「あのような素敵な建物を建てて、企画を立てて、それで制作していただいた葛飾区、また企画を立てて作っていただいたスタッフのみなさまにこの場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

 記念館については企画始動当初から葛飾区からの相談があったとし、「両さんが作ったという発想でこち亀記念館を作りますということ言われて、まず図面見たんです」と明かした秋本氏。「狭いところに5階建てで窓みたいのがいっぱいあるんですよ。これ建築できますかって最初聞いたんですけども、『これ大丈夫です。何しろりょうさんがプロデュースしたやつですから』と。なるほど」と楽しそうに明かした。

 また「企画もすごいマニアックなんですよ」とし、「『これ、一般の人たちわかんないじゃないですか』って言ったら、『いや、これは大丈夫です、両さんが企画したやつですから』」とやりとりを告白。「よくよく聞くと、企画されたスタッフの方々が昔からこち亀を読んでて、『私はお父さんの代からずっと読んでます』『こち亀、うちに全巻あって、もう4周しました』とか、もう熱くこち亀を語ってくれるんですよ」とスタッフの“こち亀愛”に感激。「この方たちに任せれば間違いないなと思った」といい、「間違いないどころかそれ以上。記念館の中に入ると、クイズっていうのがあるんですけど、僕は50点しか取れなかったんですよ。スタッフの人だと80点とか100点取れるぐらい」とうれしそうに語った。

 記念館の中には随所に「こち亀愛」が散りばめられており、秋本氏は見てほしい展示について「両さんの部屋」をチョイス。部屋には「掛け軸が置いてあって。置いたことないのに」と不思議に思ったとし、「よく見ると『横山大観』って描いてあって、さらによく見ると『横山“犬”観』って描いてあるんです。こち亀の作品の中に1回しか出てきてないんですよ」と驚いたという。

 「係の人に『このギャグは絶対わかんないと思いますよ。せめて点を赤くしてください』と言ったら、『いや、これは黒くないとダメなんです。それを10人が見て、1人でも発見すればいいんです』」と返答があったと笑顔で明かした。

 「こち亀愛」に溢れた記念館は、年間15万人を目指すという。秋本氏は「やっぱり下町に来てもらいたい」と伝えた。

 本作は、1976年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』で約40年にわたって連載された、亀有公園前派出所に勤務する警察官の主人公・両津勘吉(りょうつ かんきち)が、東京の下町を舞台に、その同僚や周辺の人物と繰り広げるギャグ漫画。テレビアニメ化や、香取慎吾主演でドラマ化や実写映画化もされた人気作品となっている。

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