カナダ大手、セブン買収への意欲強調=「コンビニ業界のチャンピオンに」

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2025年03月13日 19:02  時事通信社

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笑顔で写真に納まるカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールの(左から)アラン・ブシャール会長、アレックス・ミラー社長兼最高経営責任者(CEO)、フィリペ・ダ・シルバ最高財務責任者(CFO)=13日午後、東京都港区
 カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールのアラン・ブシャール会長は13日、東京都内で記者会見し、セブン&アイ・ホールディングスの買収に改めて強い意欲を示した。「敵対的買収は私たちのスタイルではない」とも述べ、引き続き協議を経て買収を目指す考えを強調した。

 会見では、クシュタールが「サークルK」など大型の買収案件を実現してきた実績をアピール。セブンを買収しても、経営陣や店舗網、従業員の雇用を維持すると表明した。また、統合により両社の世界的な成長を加速させ「コンビニ業界のチャンピオンになれる」と自信を示した。

 クシュタールは昨年7月、セブンに対し7兆円規模の巨額買収を提案した。これに対し、セブンは両社の統合が米国の独占禁止法に抵触する可能性を主張。買収提案から半年以上を経て、クシュタールの米国内の店舗売却に向け、協力して手続きを進める予備的な協議を行うことで合意していた。

 ブシャール氏は、米国の規制当局からの承認について「明確な道筋がある」と強調。「買収する側として、私たちがベストだ」と断言した。一方、セブンとのこれまでの協議に関しては「7カ月を喪失した。規制関連の話に限定され、幅広い案件の話し合いに至っていない」と述べ、思うように進んでいない状況に不満をあらわにした。

 一方、セブンはクシュタールの会見終了後、取材に対し「独禁法上の懸念を払拭する具体的な解決策への言及はなかった」(広報担当者)とコメントした。買収を検討する協議は進み始めたものの、両社の見解の隔たりは大きく、今後の先行きは依然不透明だ。 

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