厳冬の北海道で暮らす母が手際よく作る料理が「素敵です」「どれも本当に美味しそう」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で43万回再生され、1万件の高評価を集めています。
投稿したのは、YouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」のクロさん。現在67歳のお母さん、92歳のおばあさんの雪国での暮らしを発信し、注目を浴びています。
動画は、豪雪地帯ならではの除雪作業からスタート。こちらは12月末の映像で、ガレージや庭小屋の屋根の雪下ろしをする様子が映し出されています。12月に雪下ろしをするのは久しぶりだそうで、吹雪いて画面が白く覆われる場面もありました。
そんな冬の北海道。1月中旬になると、豆が好きなお母さんがさまざまな場所で見つけて購入した珍しい豆や、庭で採れたインゲンの豆を水に浸してからそれぞれをゆでる“豆仕事”をします。いろんな種類を混ぜてミックス豆として冷凍保存しておくのが毎年恒例なのだとか。
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夕食の時間が近づくと豆仕事を一時中断し、鶏ハムを作ります。耐熱ポリ袋の中で塩こうじに漬けておいた鶏むね肉を、水を沸騰させた鍋に入れました。火を止めてフタをし、数時間置いておきます。
日が暮れてきたら、キャベツやカブ、いろいろな色のニンジン、ジャガイモ、サトイモをせいろに入れて蒸し野菜にしました。ちなみに、蒸し野菜にかけるポン酢、鶏ハムにかけるタレは手作りで、後者はピリ辛にして「よだれ鶏」にしています。
次にレンコンをすりおろし、一部を粗みじん切りに。大葉、チーズ、塩、片栗粉を入れてよくこねてからフライパンで焼いて「チーズレンコン餅」を作りました。自家製めんつゆに砂糖を加えたタレ、さらにバターを入れて味付けしたら、最後に刻んだ大葉をのせて完成です。
とってもおいしそうな食卓風景に、思わずおなかが鳴ります。さらに、ベーコン、塩で漬け込み常温で数日発酵させた白菜、水だし、そして先ほどゆでた豆とゆで汁を使ったスープを作る様子も見ることができます。家族への愛を感じる料理の数々に身も心も温まりそう!
次の日、早朝の気温はなんとマイナス10度。お母さんは早速、玄米にハトムギ、いなきび、そばの実を加えて圧力鍋で炊くと、三重県にあるおばあさんの実家から届いたという自然薯(じねんじょ)をすりおろして「とろろ飯」を作ります。このほか、前日の野菜や鶏ハムなどを使ったみそ汁、まぐろの刺身にしょうゆこうじやわさび、オリーブオイルを和えたおかずも登場しました。
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とろろに合わせるだしを冷やす際は外の雪を持ってきて、その上にだしを入れた器を置いて手っ取り早く冷やしています。これもある意味でこの地域ならではかも。
その後のティータイムでは、レモンを使った「アップサイドダウンケーキ」を作っています。こちらは菓子研究家・藤野貴子さんの書籍『LEMON DESSERT レモンで作るおいしいデザート』(成美堂出版)に載っているレシピを参考に、少しお母さんによるアレンジを加えているのだとか。
菓子作りでも手際の良さは変わらず、見事なケーキの見た目にうっとりします。なお、一部の参考にしたレシピや登場した豆などは動画の概要欄に掲載していますよ。
幻想的な風景とおいしそうな料理の数々に、コメント欄では「すべて最高」「迷いのない、潔い包丁さばき!」「料理のスキルとクオリティーの高さに驚くばかり」「もう釘付けです」「尊敬しかありません」「愛が詰まってますね」「私も作ってみます」といった声が国内外から寄せられています。
YouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」では、日々の暮らしを楽しむお母さん、おばあさんの様子を公開しています。また、書籍『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA)が販売中です。
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動画提供:YouTubeチャンネル「Kuro - 北国の暮らし」
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