限定公開( 1 )
第48回日本アカデミー賞授賞式が14日、都内で行われ、横浜流星(28)が「正体」で最優秀主演男優賞を受賞した。18年の映画「青の帰り道」で出会った盟友・藤井道人監督(38)は最優秀監督賞、吉岡里帆(32)は最優秀助演女優賞と、「正体」が獲得した3冠はいずれも初の最優秀賞受賞となった。日刊スポーツ映画大賞で作品賞、監督賞、主演男優賞の3冠を獲得した「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督)が最優秀作品賞を受賞した。
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「侍タイムスリッパー」の安田淳一監督(58)は、自身の最優秀編集賞に続き2冠目となった最優秀作品賞のブロンスを掲げると、涙をこらえられなかった。全国1館から380超へと拡大公開された話題作。「本当に驚いております。最後まで物事を諦めるなと言った昨年亡くなった父、どこかで誰かが見てくれると言ってくれた(俳優の)福本清三さんに見せたかった」と喜びをかみしめた。
劇中で助監督役を演じ、現場でも1人11役以上を務めた安田監督を支え、助監督を務めた沙倉ゆうの(45)も感激。「助けてもらって、思いが詰まった作品を作り上げることができたのが、うれしくて幸せ。みんなとできたのが最高に幸せでした」と感謝した。
幕末から現代の時代劇撮影所にタイムスリップした武士を演じた山口馬木也(52)は「心臓が飛び出るかと思った。たった1館から始めた小さな光…お客さまのおかげでキラキラした場に立てた。この映画が、折に触れ自分の帰る場所になります」と涙した。
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