「新潟国際アニメーション映画祭」が開幕、初日に「アイうた」吉浦康裕監督が登壇

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2025年03月15日 13:55  コミックナタリー

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吉浦康裕監督
「第3回新潟国際アニメーション映画祭」が、本日3月15日に新潟市内で開幕した。初日にはT・ジョイ新潟万代で「アイの歌声を聴かせて」の上映が行われ、舞台挨拶に吉浦康裕監督と音響監督の岩浪美和が登壇した。

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2021年に公開され、昨晩NHK Eテレでも放送されたばかりの「アイの歌声を聴かせて」。新潟県佐渡島が舞台のモデルになっており、今回は映画祭のプログラム「新潟とアニメーション」の1つとしてスクリーンにかけられた。映画祭に合わせて監督らとともに聖地をめぐるバスツアーが開催されるということもあり、舞台挨拶は作品の熱いファンが集まり、アットホームな雰囲気で行われた。新潟での上映の機会ということで、2人は当時のロケハンの思い出や、作中のシーンで参考にしたスポットなどのエピソードを披露。吉浦監督は、同じく佐渡が登場する楳図かずお「わたしは真悟」を意識していたことにも触れた。

公開から4年経ち、「AIを取り巻く環境が大きく変わったよね」と岩浪。吉浦監督は昨晩のテレビ放送の感想をSNSで追っていたそうで、「初見の方が多く観てくださって。生成AIを加味したうえでも、こういう捉え方もいいよねと、肯定的に捉えてくれる方が多かった」と話す。一方で「アイうた」は「楽観的」とも表現し、「今からAIを題材にした作品を作るなら、やっぱり前と同じ気持ちではいられない。苦い思いをしている方もいると知ってしまったので。当時はまだファンタジーととらえていた」と振り返った。

上映前に、会場の音響調整を自ら行ったという岩浪。鑑賞を控える観客に向け、「やっぱり映画は映画館で観るべきだと思いますし、この映画も映画館でなければ味わえないダイナミックな音響で作っているつもりです」と語りかける。吉浦監督は「いつまで経っても映画館で流れてほしい作品。映画館で音響が力を発揮する作品ですので、ぜひ今日は楽しんでください」と挨拶した。

「第3回新潟国際アニメーション映画祭」は3月20日まで開催中。長編アニメーションを中心とした映画祭で、国内外の長編作のコンペティションや、ゲストを招いた上映プログラムが展開される。

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