

ちなみに今年のバレンタインはチョコマフィンを作りました。昨年は生チョコ、一昨年はチョコチップクッキー……。どれもショウゴは笑顔で喜んでくれていました。シンタを寝かしつけた後、レシピ本をめくりながら考えます。

ショウゴが帰ってきたので、私はレシピ本をサッと隠します。セーフ! バレてない! そう思いながら、あらためて本をショウゴに見つからない場所にしまいました。どんなケーキができあがるのかは、当日までのお楽しみです。

料理は好きだけれど、お菓子作りはあまりしない私。それでもショウゴの誕生日はケーキを作りたいし、バレンタインは手作りのチョコ菓子を渡したい……そう思っているのです。相手のことを想い愛情を込めて作ったお菓子を渡すことで、私の気持ちも一緒に伝わるような気がします。
別にケーキ屋さんで買っても美味しいし、喜んでくれると思うのですが、私は「誕生日ケーキは手作り」にずっとこだわってきました。そして「手作りケーキを食べてもらう」というイベント自体を楽しみにしていたのです。幸いレシピ本もショウゴに見つかっていません。当日まで内緒のサプライズにしておきたいと思います!
【第2話】へ続く。
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