「1センチだけの定規」に「持てないはさみ」……？　“役に立たないもの”ばかり作るアーティストの作品が謎すぎる

　役に立たないものばかり作っているアーティストの作品群がInstagramで人々の興味を引いています。例えば、「1センチしか測れない定規」。役に立たないけれど、なぜだかじっと見つめてしまうその魅力はいったい……？

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●1センチしか測れない定規……？

　作品が投稿されているのはギリシャのアーティストのKaterina KampraniさんのInstagramアカウント。Katerinaさんは、実生活では使いものにならないけれど目にすると不思議な気持ちになったりつい考え込んでしまうような作品を公開しており、「1センチしか測れない定規」は彼女の人気コレクション「The Uncomfortable（心地悪いこと）」の1つです。

　この「1センチしか測れない定規」は、言葉の通り1センチ分の長さしかない定規。でも、目の前に置かれるとつい目が離せなくなりそうな独特の存在感に、「これお気に入り」「天才」「これは僕にとっては役立つな」「もっともっと心地悪いもの作って！」など、各々が自分にとっての使い道を考えコメントを寄せています。

●ほかにも楽しい作品がたくさん

　ほかにも、水が勝手に循環するようにも見える「自分で水をあげそうなジョウロ」には、「君の作品、大好きだ」「ジョウロがジョウロ自身に水をあげる？」などと混乱する人も出現しました。

　また「どうやって飲めばよいのか悩んでしまうワイングラス」は、ステムの上に付いたボウルが卵のような形をしており、上部側面に丸い穴が開いたデザインに。形としてはとても美しいのですが、グラスを傾けてワインを顔の上にこぼしてしまう未来をつい想像してしまいそうです。

　別の作品では、指を入れるところがなくどうやって使ったらいいかわからないはさみも。こちらは「The Uncomfortable」シリーズ最新作のようです。

　こういった“役に立たない”作品シリーズに、最近ではファンが独自の命名をする流れもあり、この「持てないはさみ」にはスプーンとはさみを掛け合わせたようだと「Spoonsissors」と名付けてみるなど、思いつくまま提案するコメントも多く寄せられています。

●なんだかファンになってしまう人続出

　これらの作品には、つい笑ってしまう人もいれば自分にとっては有益だと主張する人、使い方は分からないけれどとにかく気に入ってしまったという人もおり、Katerinaさんの作品に人それぞれの魅力を見出しているようです。

　KaterinaさんはInstagramのほか公式サイトなどで、「2人で協力しないと飲めないマグカップ」「雨がぜったい入ってくるレインブーツ」「持ち上げられないフォーク」など、面白くて不思議な魅力のある作品をたくさん公開しています。

Image Credit: Katerina Kamprani