会社でコンプライアンス違反のリスクを感じること、2位「情報漏洩」、1位は?

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2025年03月17日 17:21  ITmedia ビジネスオンライン

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会社でコンプライアンス違反のリスクを感じること、2位「情報漏洩」、1位は?

 共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティマーケティング(東京都渋谷区)は、20〜60代の働く男女を対象に実施した「勤務先のコンプライアンスに関する調査」の結果を発表した。勤務先でコンプライアンス研修を受けたことがある人は約半数だった。


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 勤務先でコンプライアンス研修を受けたことがあるかを聞いた。「定期的に受けている」(37.5%)、「1回だけ受けた」(12.3%)を合わせると49.8%で、約半数の人に受講経験があることが分かった。勤務先の従業員数別にみると、従業員数が多いほど受講率が高く、従業員数1000人以上では約7割を占めていた。


 勤務先のコンプライアンスポリシーを「理解している」と答えた人は59.3%だった(「理解している」(17.9%)、「ある程度理解している」(41.4%)の計)。


 コンプライアンスポリシーの理解度も従業員数が多いほど高く、500人以上では約7割が「理解している」「ある程度理解している」と回答したが、従業員数が50人未満では半数以下にとどまった。


 勤務先でコンプライアンス違反を目撃または疑わしい行為を知った場合、報告しやすい雰囲気があるかを質問した。最も多かった回答は「どちらかといえば報告しやすい」(40.9%)で、「非常に報告しやすい」(13.2%)と合わせると54.1%にのぼった。従業員数別で見ると、従業員数が少ないほど「報告しにくい」と感じている割合が高く、50人未満では25.4%が「報告しにくい」と回答した。


 コンプライアンス違反を報告する仕組みについては、「整備されている」という回答が52.1%だった(「整備されている」31.1%、「一部整備されている」21.0%の計)。従業員数別の統計では、従業員が多いほど整備されており、1000人以上では72.1%だった。


 勤務先でコンプライアンス違反が発生した場合、会社は適切に対応すると思うかを聞いた。「必ず適切に対応する」(21.1%)と「ほとんどの場合適切に対応する」(44.1%)を合わせて65.2%が「適切に対応する」と考えていることが分かった。


 勤務先でコンプライアンスに関する質問や懸念を気軽に相談できる窓口については、「ある」が40.4%、「ない」が27.4%、「分からない」が32.1%だった。


 不正行為を報告する際の障壁については「特になし」(44.3%)が最多だったが、「報告すると不利益を被る可能性がある」(31.2%)、「問題が解決されないと思う」(24.2%)と答えた人もいた。


 勤務先でコンプライアンス違反の発生リスクがあると感じる問題については、「ハラスメント(セクハラ、パワハラなど)」(45.2%)が最も高く、「情報漏洩」(32.3%)、「業務上の不正行為」(26.3%)が続いた。


 コンプライアンス違反を未然に防ぐために会社に求めるサポートは、「相談窓口の充実」(39.4%)が最も多く、以下「違反者への厳正な対応」(31.5%)、「定期的な研修の強化」(28.1%)が続いた。


 調査は「Pontaリサーチ」会員で国内在住の20〜60代の働く男女(自営業・フリーランス除く)を対象に、1月31日〜2月7日にインターネットで実施した。有効回答数は1083人。



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