あなたはメンチカツ? それともミンチカツ? 「ひき肉を玉ねぎなどと合わせてまとめ、衣を付けて揚げた料理の呼称」の分かれ目を調査した地図が、X(Twitter)で注目を集めています。
●そもそもなぜ2種類の呼称が?
「ひき肉」を意味するミンチは、英語の「mince(細かく刻む)」に由来する言葉であり、ひき肉を揚げた料理が「ミンチカツ」になるのは自然な流れに感じますが、世の中には同じ調理法の「メンチカツ」という呼び方もあります。
そこで、地図制作などで知られるゼンリンの公式Xアカウントが、Xユーザーに向けて出身地と呼び方を教えてほしいと募集。寄せられた情報を地図に落とし込みました。
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●「ミンチカツ」派は近畿に多いが……?
寄せられた449件の情報を日本地図に反映すると、大阪や兵庫にミンチカツ派が集中。静岡や北海道でもみられることから、一概に「東はメンチ、西はミンチ」とも言えないようです。
地域差だけでなく、世代による差もあるようで、近畿でも「自分はミンチカツと呼んでいるが、スーパーの総菜はメンチカツ表記」「大阪だがミンチカツは聞いたことがない」といった声もあり、ゼンリンは「薄れゆく方言の実態を感じました」とコメントしました。なお、この調査結果は暫定版で、募集は引き続き行われています。
ちなみに、「言葉として生まれたのは『メンチ』が先」とする説もあり、東京の老舗洋食店で、「mince meat」の聞き違いから「メンチカツ」という料理が生まれ、のちに刊行された外来語辞典では正式な発音に近い「ミンチ」が採用。その後、関西にメンチカツが伝わったときに、辞書に準じて「ミンチカツ」と名付けられたというものです(参考:TBSテレビ「この差って何ですか?」)。
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