
北海道を中心に店舗展開するコンビニチェーン「セイコーマート」。レシートのデザインを季節やイベントごとに変えたり、同じデザインでも日ごとに若干の違いをつけたりするユニークな取り組みを続けており、SNSなどで好評を博している。
【写真】「粋な演出」セイコーマートのレシートの“遊び心”が好評、デザインさまざま
セイコーマートは現在北海道内に1090店あり、道内でのシェアはトップ。茨城・埼玉でも計98店を展開している(いずれも2月末時点)。
クリスマスシーズンにはレシートにサンタクロースを登場させ、クリスマス当日に近づくごとにサンタが少しずつ顔をのぞかせるなど、デザインに変化をつけて買い物客を楽しませる。お正月シーズンに日替わりでさまざまな七福神が登場したことも。「雪山が高くなっています。歩行・運転にご周囲を」「今日も除雪作業ありがとうございます」と、雪国らしいメッセージを添えることもある。
プロ野球日本ハムがクライマックスシリーズを戦う際には、「Seicomart」の「o」を野球のボールに変え、「#勝とうぜ」の字。サッカーボールと「俺たちの誇り 赤黒の勇者」の字をあしらってJリーグのコンサドーレ札幌を応援したりと、アイデアは幅広い。
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「芸の細かさ」好評
最近SNSで話題になったのは、今年の正月のもの。セイコーマートで買い物をした女性が年末年始のレシートを整理していた際に気づき、Xに投稿した1枚の写真が大きな反響を呼んだ。
年明け前の2024年内に購入した際のレシートには「辰」のマークと「本年もありがとうございました」と記されていたが、年明け後は「巳」と「本年もよろしくお願いします」に変わっているというものだった。いいね数は18万を超え、コメント欄でも「粋な演出ですね」「レシートがいつも楽しみ」「芸が細かい」と好評だった。
運営会社のセコマ(札幌市中央区)によると、ユニークなレシートを発行する取り組みを始めたのは2020年から。「レシートを通じてお客様とのつながりを大切にしたいという思いで始めました」(広報担当者)とする。コロナ禍が深刻な時期だったため「ソーシャルディスタンス」をテーマにしたデザインが“第1号”だった。
サンタのデザインのように少しずつ変化が楽しめる「シリーズもの」の反響は大きく、「次のデザインがどうなるのか、楽しみにしていただいているお客様もいることはSNSなどで見ることがあります」としている。
(まいどなニュース・小森 有喜)
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