シャンソン歌手クミコ(70)が18日、自身のブログを更新。11日、甲状腺機能低下症のため亡くなったいしだあゆみさんの思い出をつづった。
クミコは「いしだあゆみさんが亡くなった」と書き出し「いしださんというと、映画のワンシーンが浮かぶ。雪の駅での別れのシーン。涙と鼻水がごっちゃになったような泣き笑いの表情で、ごっとんごっとんと汽車で去ってゆく」といしださんの出演映画のワンシーンを説明した。
「そのお顔があまりに悲しく美しく、別れというのは本当に身を切るようなものなのだなあと、まだまだチャラけていた若い私は思った」と当時を振り返った。
「そのいしださんは、流行歌手でもあった。ちょうど多感な、面倒な年頃の私たちは、学校の行き帰りによく歌を歌いあったが、その定番曲にもなった」と楽曲の思い出を回顧し「『あなたならどうする』というヒット曲は、タイトルも詩曲もすべてキャッチーで、すぐに歌いたくなった。でも、この主人公は男に捨てられて(この言い方もすごい)泣くの、歩くの、死んじゃうの、というのだ。いしださんは、もうこういうのたくさんだわと思ったのかもしれない」といしださんを思った。
さらに「その後の女優さんとしてのお仕事を見ても、あるいはインタビューなどでも、背筋のぴんとした素敵な有り様をされていた」とつづり「いしださんは、いろいろなモノと闘われてきたのかもしれない。晩年のお姿など拝見すると、そんなことを思う。自分をきちんと生ききることは難しいことだが、それでも凛として歩きたいと思わせてくれた素晴らしい女性の先輩だと、いまさらに思う」と思いを吐露した。
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