米ナスダックもテキサスに拠点＝企業誘致競争に熱

　【ニューヨーク時事】ハイテク株中心の米ナスダック市場は１８日、南部テキサス州に地方本部を設けると発表した。規制の緩さから企業の本社移転が相次ぐ同州では、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）が電子取引所の開設を発表するなど、新規株式公開（ＩＰＯ）需要の取り込みへ企業誘致競争が一段と過熱しそうだ。

　米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ナスダックは今年中に同州ダラスに地方本部を開設する。企業誘致のほか、詐欺行為やマネーロンダリング（資金洗浄）の検知に役立つ技術の提供も手掛ける。競合のＮＹＳＥや新設されるテキサス証券取引所（ＴＸＳＥ）との差別化を図る。