大谷ハラスメントはなかった? ドジャース戦が叩き出した「紅白並み視聴率」が示す“本当の関心度”

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2025年03月19日 13:20  週刊女性PRIME

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ドジャース・大谷翔平投手(2025年)

 3月18日、シカゴ・カブスとの「MBL開幕戦・東京シリーズ」第1戦を、4ー1で勝利したロサンゼルス・ドジャース。先発の山本由伸投手(26)は5回1失点で勝利投手となり、大谷翔平投手(30)も2安打の活躍でチームに貢献した。

 世界に誇る「Shohei Ohtani」の凱旋試合に、ファン以上にヒートアップしていたのが、熱戦を完全生中継した日本テレビをはじめとする国内メディアだ。

 試合当日の朝から情報番組やワイドショーで「大谷・ドジャース特集」が組まれ、中には1時間以上も割く局もあったりと、「石破茂首相の商品券配布」や「コメ騒動」もそっちのけで大谷報道を中心に放送された。すると、やはりと言うべきか、

《テレビをつけたら、大谷、大谷、ドジャーズ、ドジャーズ。もうお腹いっぱいです。興味ないんです》
《どのチャンネルも大谷翔平 またしばらくテレビは観ないことにします。》
《ミヤネ屋大谷ハラスメントにも程があるやろ》

 ネット上では、「50-50」の偉業を達成しての連日の“メディアジャック”に、“大谷ハラスメント”なる造語も生まれた2024年シーズンの再来にうんざりする声。

 ところが、いざドジャース戦が中継されると……、関東地区の世帯平均視聴率は31・2、瞬間最高視聴率は35・7%、個人視聴率も19・9%と軒並み高視聴率を記録(ビデオリサーチ調べ)。

 世帯平均で言うと2024年の『第75回NHK紅白歌合戦』の32・7%に迫る数字で、過去5年間を振り返っても、2023年の野球『WBC』、2022年のサッカー『ワールドカップ・カタール大会』、2021年の『東京2020オリンピック』や『第97回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走復路)』に次ぐ高い数字となっている。

 つまりは大晦日恒例の国民的番組、はたまた数年に1度の各スポーツ世界大会に匹敵する視聴者の関心度を示していると言えよう。

ネットでは一部の“声が大きい人”がバズる

 ネットメディア事情に詳しいITライターに“実のところ”を聞くと、

ネットでは一部の“声が大きい人”がバズる傾向もあり、“大谷ハラスメント”もインパクトあるパワーワードから広まったネットスラングと言えます。大谷さんやドジャースに興味ある人は、わざわざネットで声を張り上げる必要はありませんからね

 それでも30%を超える高視聴率とはいえ、残り70%の視聴者は野球やサッカー、紅白に関心がないとも言える。ましてやテレビ離れが叫ばれる昨今、ネット上の声を含めて、大谷投手やドジャースに無関心の人がいることも事実だろう。

「言っておきたいのは、ネットで“大谷ハラスメント”を訴える人たちは、決して大谷ささん個人が嫌いなわけではないということ。彼らが嫌うのは野球を押し付けてくる周囲の人、国内外の伝えられるべき主要ニュースの時間を割いてまで、同じ映像をなん度も繰り返して放送するメディアのハラスメントでしょう」(同・ライター)

 視聴率こそ取れども、結果的にテレビ離れを加速させる行為なのかもしれない。

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