耳の負傷で離脱中のマテタ [写真]=Getty Images クリスタル・パレスに所属するフランス人FWジャン・フィリップ・マテタが、耳を負傷した当時を回想した。18日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
マテタは3月1日に行われたFAカップ5回戦のミルウォール(2部)戦(○3−1)に先発出場したものの、試合開始6分にDFラインの裏に出たボールを追いかけた際に、このボールを処理したミルウォールGKリアム・ロバーツと衝突。GKロバーツは浮き玉のボールに先に触りクリアしていたが、蹴った足は高く上がり、そのままマテタの頭部付近を足裏で蹴る形となっていた。
このプレーで負傷したマテタはピッチ上でしばらく治療を受けた後、酸素を投入されながら、救急車で病院へと搬送。左耳に重度の裂傷を負ったマテタは25針を縫うことになったが、検査の結果は良好ですぐに退院したことが発表されていた。
負傷して以降、欠場しているマテタは受傷した当時のことを振り返り、「彼が僕を蹴った時、僕は床に倒れて、彼がレッドカードをもらうのを待っていた。僕は大丈夫だった。血を拭いて、そのまま続けようと思っていた」と傷の深刻さに気づいていなかったことから、プレーを続行できるように懇願していたことを明かした。
「僕は30秒ほど、プレーしたいと言って医者と言い争っていた。医者はケガを見ていたけど、僕には見えなかったからね。痛みは感じていなかった。血は確かに出ていたけどね。でも、少し切っただけだと思った。耳はこんな感じ(垂れ下がった様子)だった。だが、痛みはなかったんだ」
「パレスの皆がメールを送ってくれて、病院に会いに来たがっていた。医者は大丈夫だと言っていたし、練習場に行く予定だと伝えたけどね。僕が病院にいる間にリアムからも連絡をもらった。彼は謝ってくれて心配していたけど、僕は『大丈夫だ。サッカーだから』と言ったんだ」
なお、復帰時期にも注目が集まっているマテタ。先日にはクリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督が、3月29日に行われるFAカップ準々決勝でのフルアム戦で同選手が復帰できる可能性があることを明かしていたが、同選手自身は「わからない」と依然として不透明であると語った。
「まだ専門医や医師と連絡を取っている。できればすぐに復帰したいけどね。可能なら、(フルアム戦で)プレーできるといいな。彼らが僕を見てくれることを願っている。僕は毎日グラウンドにいるからね」
また、マテタは縫合が完全となるまでは「マスクを着用する必要がある。何かを着用しなければならない。一番快適なものを選ぶつもりだよ」としばらくはマスクを着けてプレーしなければならないことも明かした。