精米工場で袋から出された政府備蓄米=18日、埼玉県内 農林水産省は19日、2月の2024年産米の相対取引価格(全銘柄平均、玄米60キロ当たり)が2万6485円だったと発表した。激化するコメの集荷競争を背景に、前年同月比で73%、前月比で2%それぞれ上昇、6カ月連続で過去最高額を更新した。
相対取引価格は、全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者と卸売業者との間の取引価格。「令和の米騒動」と呼ばれた昨年夏の極端な品薄の影響で、コメの調達を巡る業者間の駆け引きが過熱。農水省は政府備蓄米の放出を決めたが、価格が落ち着くかは不透明だ。