テレビ朝日=東京都港区 テレビ朝日は19日、経費を不適切に使用したなどとして、50歳の社員を同日付で降格させる懲戒処分にしたと発表した。社員が担当するバラエティー番組「ナスD大冒険TV」は2月9日を最後に放送を休止しており、そのまま打ち切る。
広報局によると、社員はコンテンツ編成局第2制作部のエグゼクティブディレクター。2019年から今年1月にかけて、個人的な会食などの費用約517万円を経費として請求し、不正に受け取っていた。社員は既に全額を返済済みという。
また、複数のスタッフに対し、人格を否定するような発言を繰り返すなどのパワーハラスメント行為があったことも処分理由としている。
管理監督者であるコンテンツ編成局長ら3人も減給処分にし、西新常務は役員報酬の1割を3カ月、自主返納する。同社は「信頼を裏切る結果になったことを深くおわびする。再発防止策を策定・実行するとともに、ガバナンスを強化し、信頼回復に努力してまいります」とコメントしている。