バルセロナで居場所を失いつつあるファティ [写真]=Getty Images バルセロナがスペイン代表FWアンス・ファティの売却を検討しているようだ。18日、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。
昨年夏に就任したハンジ・フリック監督の下、ハイプレスとハイラインを基盤とした超攻撃的サッカーを展開しているバルセロナ。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、スペイン代表FWラミン・ヤマル、ブラジル代表FWハフィーニャから成る前線トリオは破壊力抜群で、いずれの選手も公式戦二桁ゴールをマーク。また、途中出場が多いスペイン代表FWフェラン・トーレスもここまで公式戦13ゴールと結果を残している。
しかし、好調のチームとは裏腹に「10番」を背負うファティにとってはもどかしいシーズンとなっている。ここまで公式戦8試合の出場に留まっており、プレータイムの合計はわずか187分間。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現:インテル・マイアミ)からエースナンバーを継承し、バルセロナの未来を担うと思われていた22歳は完全にチーム内で居場所を失っている。
ロマーノ氏によると、バルセロナは今シーズン終了後のファティ売却を検討しているという。同選手は今冬の移籍市場で合計4クラブ以上からのオファーをすべて拒否し、バルセロナ残留を決断したとのこと。依然として去就に関する最終決定権は選手本人にあるが、クラブ側は今夏の移籍市場での売却を模索し続けているようだ。また、仮にファティを売却した場合、新たなウイング(WG)の獲得に動く可能性があるとも報じられている。
2012年夏にバルセロナの下部組織に入団したファティは、2019年8月にクラブ史上6番目の若さでトップチームデビューを飾った。ここまで公式戦通算120試合に出場し29ゴール6アシストをマークしているが、近年は度重なる負傷離脱もあり序列が低下。昨シーズン後半はブライトンへレンタルで放出された。