「4月初めにかけて再度検討し直したい」日銀が政策金利0.5％の“据え置き”決定　植田総裁は“トランプ関税”の影響に慎重姿勢

日本銀行は19日、「アメリカの関税政策が経済に及ぼす影響を見極めたい」として、政策金利を現在の0.5％に据え置く決定をしました。

日本銀行　植田総裁
「アメリカや海外の貿易政策、その他の政策の不確実性が高い中で簡単に判断ができない状態。我が国のインフレ、経済見通しにどういう影響を及ぼすかということを精査して政策を決めていく」

日銀の植田総裁は、会見でトランプ氏の関税政策の影響を慎重に見極めたい考えを強調した上で、「4月初めにかけてもう少し明らかになった時点で、再度検討し直したい」と述べました。

国内経済については、春闘の第一次集計の結果を「オントラックの中でもやや強め」と評価。経済と物価はおおむね見通しどおりに進んでいるとして、今後、海外経済とのバランスをみながら追加利上げのタイミングを模索する考えを示しました。