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「クランクアップの時のことを忘れることができずにいるというか、1年近く『おむすび』の結ちゃんという役に寄り添っていたので、まだまだ私の中に結ちゃんがいる気がしていて」
こう語ったのは、3月28日に最終回を迎える連続テレビ小説『おむすび』(NHK)でヒロインを演じる橋本環奈(26)。先日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われたバトンタッチセレモニーに登場し、31日からスタートする『あんぱん』のヒロイン役・今田美桜(28)にバトンが渡された。
橋本がクランクアップしたのはひと月前のこと。『おむすび』は最終回まで残すところあと6話となったが、視聴者からの評価は依然として厳しいままだという。
「ドラマでは阪神・淡路大震災や東日本大震災、コロナ禍など今も人々の記憶に残る困難が描かれています。橋本さん演じる平成元年生まれのヒロインが栄養士として人生を切り開いていく姿が描かれてきましたが、当初から脚本や演出に“不自然”といった感想がたびたび寄せられていました。平均世帯視聴率も初回は前作『虎に翼』を上回る16.8%でしたが、みるみる右肩下がりに。13週以降は12%台が続いており、“過去ワースト”を更新する可能性も懸念されています」(テレビ誌ライター)
とりわけ16週、17週の“ヒロイン不在”に、違和感を抱いた視聴者も少なくなかったようだ。その事情について、ある芸能関係者はこう語る。
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「本作のクランクインは昨年の3月下旬でした。しかし橋本さんは舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演に出演するため、4月中旬から5月末まで撮影の予定が入っていたのです。さらに10月上旬にも、映画『キングダム』の撮影のため10日間ほど再び離脱。ヒロインが約50日も朝ドラの撮影を不在にするというのは、前代未聞のことでした。“ヒロイン不在”の間は仲里依紗さん(35)演じる姉役にスポットライトが当たるなど、スピンオフのような展開に。SNSでは“こんなの初めて”と、驚く声が多数上がっていました」
だがそのいっぽうで、橋本といえばNHKによる“異例の好待遇”も注目を集めてきた。
「橋本さんは’22年から’24年にかけて3年連続で、『紅白歌合戦』の司会を務めました。近年、紅白では朝ドラや大河ドラマの出演者が司会を務める傾向にあるのですが、橋本さんの起用は朝ドラに出演する前でした。NHKでは紅白出演に関して局への貢献度が重視されますが、そもそも当時の橋本さんはNHKへの出演経験がほとんどなかった。当時すでに朝ドラのヒロインを打診されていたそうですが、多忙なためすぐにオファーを受けられる状況にはなかったといいます。そのためNHKは“関係強化”を図る目的で、紅白の司会をお願いしたようです」(前出・芸能関係者)
さらに超多忙な橋本のために、役作りの負担を減らす配慮もあったというが……。
「『千と千尋』や『キングダム』の撮影は、朝ドラのオファー以前から予定が組まれていたといいます。そのためNHKは朝ドラの撮影と被らないよう、橋本さんのスケジュールを優先したというのです。しかも、『おむすび』ではヒロインのモデルとなる人物もいませんし、物語の序盤も橋本さんの地元・福岡が舞台で方言を学ぶ負担もありませんでした。
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しかしいざ放送が始まってみるとドラマの評判は芳しくなく、橋本さんにも年明けに『週刊文春』でマネージャーに対する“パワハラ疑惑”が報じられることに。NHKとしては超人気俳優の橋本さんを起用したからには、高視聴率を期待していたでしょう。橋本さんは多忙ながらも精いっぱいヒロインを演じましたが、彼女を重宝していたNHKにとって最終回まで不評が続くのは、“大誤算”だったのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)
橋本がNHKで再び“リベンジ”を果たせる日は、やってくるだろうか。
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