21歳・ダウン症のモデル菜桜さん、パリコレ&TGCに密着 批判の声を乗り越え笑顔咲く「緊張しました!100点満点」

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2025年03月25日 11:51  ORICON NEWS

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ダウン症のモデル・菜桜さん(右)と母・由美さん=『ABEMA的ニュースショー』(C)AbemaTV
 お笑い芸人・千原ジュニアがMCを務めるABEMAの報道情報番組『ABEMA的ニュースショー』が23日に放送され、ダウン症のモデル・菜桜(なお)さんがパリコレクションや東京ガールズコレクション(TGC)の舞台で夢を叶えるまでの軌跡を追った。

【写真】堂々とランウェイをかっ歩する菜桜さん

 事業所で働きながらモデル活動をする21歳の菜桜さんは、産まれた直後に医師からダウン症と診断されました。その当時を、母の由美さんは「障がいのある子を産んだという事実を受け止められなくて…。看護師さんに保育器の菜桜を触りなさいよと言われても、いいですと。そんな余裕もなかった」と回顧。しかし、「生後2ヶ月くらいの面会の時に、抱っこしたらニコッと笑った。『ママ、私をちゃんと見てよ!』と言われている気がして、『かわいいこの子と一緒に生きていこうと誓った』」と振り返った。

 菜桜さんは9歳から“ダウン症のモデル”としてSNSやイベントなどでの活動をスタート。その活躍ぶりが世間の目に届くようになると、応援の声の一方で、「ダウン症のくせに」「ダウン症モデル、なんで“ダウン症”をつける?モデルとして戦えないんだ」「そんなモデルいらない」などと批判の声が寄せられることも…。由美さんは「障がいがあったって夢を持つことは自由だ。それを全否定されているような気がした」と憤りを語った。

 ひたむきにモデル活動を続ける菜桜さんにうれしい知らせが届いたのは去年3月のこと。世界のモデルに混じってパリ・コレクションのランウェイを歩くことが決まると、歩き方を何度も稽古(けいこ)した。ついに迎えた本番では、不安な表情を浮かべる由美さんを尻目に、堂々とランウェイをかっ歩。

 さらに今年1月には、菜桜さんの憧れの舞台・東京ガールズコレクション(SDGs推進 TGC しずおか 2025 by TOKYO GIRLS COLLECTION)へ出演。8000人の大観衆が見守る中、菜桜さんは夢を叶えると、「緊張しました!100点満点」と笑みをこぼした。また、由美さんは密着取材中、「生まれ変わっても、今の菜桜ちゃんが私のもとに来てって思った」と心の内を明かしました。

 この密着VTRを受けて、モデルで2児の母である高橋ユウは「菜桜ちゃんの生きざまや笑顔を見ていて、今のモデルはこうあるべきだと思った。“スタイルが良い”とかではなく、カメラがない場所でどのように生きているか、自分をどう表現したいかが大事。そして、それを見て憧れられるような人になっていかないといけない」とコメント。

 MCを務める千原ジュニアは「カメラには映っていないところでの努力もたくさんあるのだろう。このまま頑張っていただいて、憧れの人である櫻井翔くんにいつか会ってもらいたいと思います」とエールを送っていた。

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