写真 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年4月24日 記事は取材時の状況)
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共働き家庭が一般的になり、家事も育児も夫婦で適度に分担できている家庭も昔よりは多くなってきているのではないでしょうか。
しかし共働き夫婦が今ほど多くなかった時代に家庭を持った人たちには、いまだに「夫は働き、妻は家を守る」という考えを持つ人が少なくないようです。
今回話を聞いたハルコさん(40歳・営業職)も「育児と仕事の両立」で義母との確執を持つ一人。そんなハルコさんが「スカッとした」という体験を聞きました。
◆嫌味を言わずにはいられない義母
同い年の夫と30歳のときに結婚したハルコさん。仕事を頑張りたいというハルコさんの意思を尊重して妊活はしていませんでした。
そんなハルコさん夫婦に対し、専業主婦歴30年以上の義母は「女は子どもを育てるもの」「妻を養えないなんて、男としてだらしない」と何かにつけ口出しをしてきたそう。負けず嫌いのハルコさんですが「大人の対応をしなければ……」と思い、愛想笑いをしながらグッとこらえていました。
「義母が不在のときに義父と夫から聞いたんですが、義母は若いときから何かにつけ小言を言うタイプだったらしくて。少しでも自分の気に入らないことがあると嫌味を言わずにはいられない人のようで、義父も夫も『反論しても100倍返しをされる』と諦めムードで。
でも私は『なんで義母に夫婦のことを言われないといけないんだ』という想いと『事を荒立ててはいけない』という想いの間で揺れていて、義母とはなるべく関わらないようにしていました」
◆ハルコさんの妊娠を機に義母の口出しが激化
それでも夫婦仲は良好で、お互いに家事を分担しながら適度なバランスで過ごせていたハルコさん夫婦。夫の協力のおかげでハルコさんも仕事に専念でき、責任あるポジションを任されるほどになりました。
妊活はせず自然の成り行きに任せながら結婚8年目になり「このまま夫婦2人で協力して生きていこう」と思っていた矢先、ハルコさんの妊娠が発覚します。夫は一人っ子なので、義実家は初孫に大喜び。でも初孫ということもあり、案の定、義母の口出しが始まったのです。
「名づけの本やベビー服を送ってくる程度なら助かるから良いんですが、産婦人科の情報や口コミを調べて『この病院で産みなさい』と言ってきたときは驚きました。妊娠中も仕事を続けていましたが、そのことも気に入らないようで『出産に備えて仕事を辞めないの?』とも言われましたね。夫と一緒に『自分たちで決めるから大丈夫』と言い続けたのですが、相当なストレスを感じました(苦笑)」
◆保育園に入れるのは母親失格!?
ストレスを感じながらも、なるべく義母と関わらないようにし、順調に妊娠期間を過ごしたハルコさん。女性が多い職場ということもあり仕事仲間や上司も協力的で、安心して出産を迎えることができました。
「産後はゆっくりしようかなとも思ったのですが、やはり仕事を頑張りたいという気持ちが強かったので、産休中から保活を始めました。産後は体が思うように動けないし子どもの面倒もあったので、夫が代わりに保活をしてくれて、産後半年で保育園が決まりました」
愛しいわが子と離れるのは非常に寂しかったですが、自分のキャリアも大事にしたいハルコさんは、時短勤務で仕事に復帰することに。しかしこのことを知った義母は、とんでもない発言をしたのです。
「仕事復帰することを知ると『子どもが小さいのに仕事を続けるなんて考えられない』『保育園に入れるなんてかわいそう』『離乳食作ったり成長を見届けたりできないから母親じゃない』と非難されました。そして『〇〇ちゃん、かわいそうね』と言いながら息子を抱っこしたとき、息子がありえないほど大泣きしたんです」
◆夫のスカッとする一言でその場は沈着
いくら義母があやしても泣き止まない息子を見て、ハルコさんはとっさに義母の腕から息子を抱きかかえました。そのとたん、あんなに泣いていた息子が落ち着き、安心したように眠り始めたのです。
「一連の流れを見ていた夫は『この子がハルコに抱かれてすぐに泣き止むってことは、ハルコのことを“愛情をくれる信頼できる人”ってわかってるんだよ。保育園に入れたって、少しの間離れたって、こうやって愛情が伝わっていれば大丈夫だよ』と言ったんです。普段は反論してくる義母も、この夫の発言にはぐうの音も出ないようで黙っていました!」
そんな息子さんも2歳になり、たくさんのお友達と優しい先生に囲まれて元気に保育園に通っています。園長先生には「家でパパとママが愛情をもって接しているから、〇〇君も安心して保育園に通えているんですね」と言われたのだとか。
順調に仕事と家庭を両立しているハルコさんや、元気に育つ孫の姿を見て、最近では義母も小言を言わなくなったそうです。
<取材・文/nami>
【nami】
3人の子をもつママライター