社会学者の古市憲寿氏(40)が、23日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月〜木曜深夜1時)に出演。フジテレビ系「Live News イット!」(月〜金曜午後3時45分)メインキャスターの青井実氏(44)が、番組の社員及びスタッフに対する不適切な言動を謝罪したことについて、違和感を口にした。
古市氏は、元放送作家で実業家の鈴木おさむ氏(52)と、中居正広氏の女性トラブルを発端としたフジテレビの騒動について言及。スポンサー離れや第三者委員会による調査、経営体制見直しなどを話題にし、古市氏は「時代が変わりましたね。メディアも政治も全部ですけど、20年前30年前にうまくいっていたものが、今ここまで糾弾される」と現状を語った。
古市氏は続けて「逆にそれが僕は、ちょっと行き過ぎじゃないかな、っていう気がしていて」と切り出すと「どうしても友達だから擁護しちゃうんですけど、青井実君てね、アナウンサーの。フジテレビで『イット』って帯番組やっているんですけど」と紹介。「青井君が、なんかこの前、謝罪させられていて。何やったのかなと思っていろいろ、ニュースとか文章とか見たら、クイズ形式でフリップがあって、フリップの答えが隠れてなくて、『隠さないと意味ないよね』と注意したことが、パワハラじゃないか、って問題になって。ひどいじゃないですか」と語り、鈴木氏も「え〜っ」と驚いた。
古市氏はさらに「あとは『マイク投げ付けた』ってあって、でもよく見たらピンマイクで、ピンマイクを箱に放り投げたことが、乱暴だ、って問題になって。結局、パワハラではなくて不適切だ、ってことになったらしいんですけど、結局テレビで謝罪させられていて」と説明。「それを基準にしていったら、正当な業務上の注意もできなくなっちゃうじゃないですか。言い方とかはあるとしても、本来パワハラって、上下関係を利用して人格否定をするとか、業務に関係ないことを押しつけるとかは今の時代、良くないと思うんですけど。あくまでも業務範囲内、しかも青井君の場合はフリーアナウンサーなので、フリーアナウンサーとテレビ局員なり他のスタッフって、ある種、対等というか、むしろテレビ局の人が上の可能性もあるじゃないですか。にもかかわらず全部を青井君に押しつけていて、現場のミスを。これはこれで問題じゃないの、って僕は思ったんですけどね」と、持論を述べた。
フジテレビは今月9日、青井氏が、同番組で勤務する社員及びスタッフに対する不適切な言動があったとして、今後そうした言動をしないよう申し入れたと発表。昨年5月ごろ、番組リハーサル中にフリップの演出がうまくいかなかったことに対し、強い口調でスタッフを叱責(しっせき)したとした。また24年10月には、放送終了直後に速報ニュースの対応をめぐり、自身がつけていたピンマイクを強い調子でキャスター台の上にある箱に放り投げ、その後、同番組で勤務する社員及びスタッフに対して、相当に厳しい口調で叱責(しっせき)したとした。
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青井氏は同日の「イット」で「制作陣や仲間に対して、私自身の言動に深く反省しており、申し訳なかったと思っています。本当に自分の未熟さが出てしまったと痛感しています」などと謝罪していた。
「TOKYO SPEAKEASY」はradikoでも聴取できる。
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