イチローが殿堂入り会見で着用したTシャツはユニクロ製、6月に発売　利益の全額を寄付

　「ユニクロ（UNIQLO）」が、チャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」の新コレクションを、6月20日に発売する。同プロジェクトに参加しているイチロー氏が、2025年1月21日に行われた日本人選手初の米国野球殿堂入り会見で着用した、自身がデザインしたコラボレーションTシャツを含めた4型（各1500円）を展開する。全国のユニクロの店舗と、公式オンラインストアで取り扱う。

　「PEACE FOR ALL」は、「世界の平和を心から願い、アクションする」という趣旨に賛同したコラボレーターがボランティアで協力し、その利益の全額を寄付するプロジェクト。ユニクロを展開するファーストリテイリングが、利益の全額（1枚当たり販売金額の20％相当）を、貧困、差別、暴力、紛争などによって影響を受けた人々に対して人道的支援を行っている3団体（国連難民高等弁務官事務所、セーブ・ザ・チルドレン、プラン・インターナショナル）に寄付し、その資金は国際的な平和のための活動に充てられている。今回は以前からプロジェクトに参加していた佐藤可士和氏とアカマイ・テクノロジーズに加え、新たなコラボレーターとして参加したイチロー氏と俳優の役所広司氏のコラボTシャツを発売する。

　イチロー氏デザインのTシャツは、同氏が1月に開かれた米国野球殿堂入り会見で着用。個性的なTシャツ選びで知られるイチロー氏が着用した、ドアが描かれたデザインのTシャツに、ファンがSNSで「面白いTシャツ着ている」などと反応。現地で報道陣がTシャツについての質問をした際、イチロー氏は「これ（ドアのノブ部分）、野球のボールなんです。メッセージとしては自分が好きなことを見つけて夢中になることに飛び込んでいこう、っていうね。それでドアを開けてみようというメッセージが込められています」とコメントしていた。
　コレクションの発売に際し、コラボTシャツのデザインに込めた思いや、プロジェクトに対する考えなどを語ったイチロー氏のインタビュー動画が公開されている。