＜バスケットボールBリーグ1部（B1）：宇都宮61−77群馬＞◇26日◇第35節◇ブレックスアリーナ宇都宮
東地区優勝を決めている宇都宮ブレックスがチャンピオンシップ（CS）に向けて不安を残した。ワイルドカード2位の群馬クレインサンダーズに16点差をつけられて完敗。CSで対戦する可能性のある相手に、もろさを露呈してしまった。
相手のゲームプランにまんまとはまった。群馬のカイル・ミリングヘッドコーチ（HC）は「ディフェンスではやりたいことを遂行できた」と振り返り、具体的な内容も明かした。
「1対1の状況をつくることと、パスゲームに持ち込ませないよう、高い位置からプレッシャーをかけにいった」
宇都宮は司令塔のD.J・ニュービルが、身体能力の高いコー・フィリッピンやトレイ・ジョーンズらにはりつかれ、ボールをうまく動かせない。攻撃が停滞するなか、群馬・辻直人には合計6本の3点シュートを決められ、そのたびに心を折られた。
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ジーコ・コロネルHC代行は、23日のアルバルク東京以降のリーグ戦残り5試合を「CSへの予備テスト」と位置づけ、「CSのつもりで戦おう」と呼びかけていたという。「正直、試合を通して今日のパフォーマンスは良くなかった。リードされているなかで逆転するにはリバウンドが一番重要だが、それができないと勢いをつけるのも難しい」。39対41の数字以上に、要所でリバウンド争いにも負けた。
竹内公輔は「相手のディフェンスの強度が高くて打開できなかった。チームで決めた事も遂行できず、リズムをつくれなかった」と振り返った。23日のアルバルク東京戦ではハーフタイムで修正し後半に逆転勝ち。この日も第2クオーター（Q）終了間際に高島紳司がロングシュートでブザービーターを決め、第1Qの11点ビハインドを2点差に詰めた。「後半は自分たちのペースに持って行ける」と感じたという竹内だが、A東京戦のようには行かなかった。
「やはり自分たちはディフェンスからエナジーをつくっていかないといけないとあらためて感じた」。群馬とは今季ここまで、リーグ戦と天皇杯で4試合戦い、2勝2敗の五分。敗れた試合はともにロースコアに終わっている。第2戦に向けてコロネルHC代行が言った。「チームが成長するチャンスをもらった。成長して、群馬さんを乗り越えていけるようにしたい」。27日はCSを占う一戦になるかもしれない。【沢田啓太郎】
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