ヒョンデ陣営、ペース改善に注力も実らず「誰もトップ集団で争うことができなかった」/WRC第4戦後コメント集

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2025年04月28日 14:00  AUTOSPORT web

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ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組とオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ともにヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第4戦ラリー・イスラス・カナリアス
 4月27日(日)、スペインのカナリア諸島に属するグラン・カナリア島にて、2025年WRC世界ラリー選手権の第4戦『ラリー・イスラス・カナリアス』の最終日が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。また、日曜のみの総合順位でポイントを競う“スーパーサンデー”でもTGR-WRTのロバンペラ組が最速となっている。

 そして日本人ラリードライバーの勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合4位/スーパーサンデー4位でラリーを終えた。そんな第4戦を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。


■Mスポーツ・フォードWRT


●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合11位

「イベント前のテストで多くのことを学んたが、残念ながらまだ何かが間違っていた。解決するためにできることはあまりなかったね」

「それでも僕たちは週末中決して諦めず、解決策を探し続けた。確かに、望んでいた結果は得られなかったが、僕たちは諦めなかった。それがもっとも重要なことだ。2週間後にポルトガルのグラベルコースに戻ることを楽しみにしている」

「このような素晴らしいイベントを開催してくれた主催者に感謝している。僕たちを観るためにこんなに多くのファンが来てくれたのは驚きだ。ステージは難しかったものの、週末は信じられないほど楽しかった」


●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア

「この島では沢山の思い出を作ることができた! 最初から難しかったが、パッケージ全体を、3日間かけて少しずつ進歩させていった」

「今日起こったことは本当に残念だ。ペースノートが少し大胆すぎたため、スピードを上げすぎてコースオフし、ガードレールに衝突してしまった。このミスについてはチーム全員に申し訳なく思っている」

「この週末、僕たちはマシンについて、そして僕自身のドライビングについて多くのことを学んだ。これからはグラベルという、さらに慣れたテリトリーに戻るのが楽しみだ。すべてがより自然になっていくはずだし、ここからプッシュしていくことができるだろう」


■ヒョンデ・シェル・モービスWRT


●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合7位

「僕たちにとって良い週末ではなかった。大いに苦戦したし、状況を改善するために懸命に努力したにもかかわらず、試したことはすべてうまくいかなかったようだ」

「僕たちは、これらの問題の原因を突き止めて、より強くなって復活する必要がある。それでも、チームは苦戦しながら戦い続けた」

「今日はパンクに見舞われて運が悪かったが、そのことがなければ妥当な結果を出せたかもしれない。今週末はもっと多くのことを期待していたが、その期待は報われなかったね」


●オィット・タナック(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合6位

「これほど過酷な週末を表現する言葉を見つけるのは難しい。3クルー全員にとって、これまでで最悪の状況だった」

「誰もトップ集団で争うことができなかった。暑いとアンダーステアが強くなるので難しく、マシンが動かないときはプッシュするのに本当に苦労した」

「僕たちは充分な調査をしていなかったし、このイベントに対する準備もできていなかったが、トヨタはハードルを非常に高く設定し、素晴らしい仕事をした」


●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合5位

「素晴らしい最終ステージや、チーム間バトルでの勝利など、週末にはいくつか良い点もあったが、もちろんそれは僕たちが望んでいたことではない」

「このような難しいラリーでは、多くのことを学び、将来に向けて得たものが多くある。僕は、チームが前進できると確信している」

「いくつかポイントを獲得できたのは良かったが、さらに強くなって戻るために、これからもプッシュし続けるつもりだ」


■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)


●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位

「チームにとっては素晴らしい週末となり、トヨタGRヤリス・ラリー1は驚異的なパフォーマンスを発揮した。このラリーの難しさを理解し、クルマの準備と新しいタイヤへの適応を完璧にこなしたチームに、大きな感謝を捧げる」

「また、この週末、誰も真似のできないペースを発揮したカッレを称賛したいし、セブも素晴らしかった」

「もちろん、彼らと同じクルマに乗りながらもやや遅れを取り、優勝を争えなかったことには満足していない。しかし、それでも多くのポイントを獲得できたので、喜ぶべきだ」


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝

「自分たちとチーム全員にとって、本当に素晴らしい週末だった。1-2-3-4フィニッシュという結果をふたたび得られたことは、非常に驚くべきことだ。クルマはとても速く、運転を心から楽しむことができた」

「チーム全体が素晴らしい準備をしてくれたことに感謝する。また、ヨンネも素晴らしい仕事をしてくれたし、ふたりでいい走りができたので、今回の勝利はこれまででもっとも満足できる勝利のひとつだと思う。このような高いレベルで、週末を通して一貫して速く走れることはそうない」

「今日の目標は最大ポイントを獲得することだったし、自分たちにとって本当に必要なことだった。エルフィンとのポイント差は依然として大きいが、少なくとも一歩近づくことはできたので、引き続き頑張るよ」


●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位

「トップ4を独占した今回のリザルトは、チームにとって素晴らしいものだ。毎回手にできるものではないので、満足するべきだろう」

「自分たちとしては、2位はもっとも気に入っている順位ではないが、それでも良い結果には違いない。ラリー中の自分たちの走りはとても良かったと思うし、クルマの運転を思い切り楽しむことができた」

「チームがこの週末最高のツールを提供してくれたことに感謝する。カッレとヨンネは手が付けられないほど強力だったが、それでもチームに最大ポイントをもたらすことができたので、非常にポジティブな週末になった」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位

「このような素晴らしい結果を残したチームの一部になれたことを、とても誇りに思います」

「また、いいクルマを準備してくれたチーム全員に感謝します。週末を通してクルマはとても運転しやすく、だからこそ初めて出場する、今までとは異なるラリーで1-2-3-4フィニッシュを達成できたのだと思います」

「自分としては、さらに上位でフィニッシュできればより良かったとも思いますが、それでも大きなトラブルもなく良いラリーになりましたので、次のラリーにフォーカスを移し、改善を続けます」

[オートスポーツweb 2025年04月28日]

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