
俳優・北大路欣也さんが、丸の内TOEI(東京・中央区)で行われた1973年の作品「仁義なき戦い 広島死闘篇」の上映後舞台挨拶に登壇しました。
【写真を見る】【 北大路欣也 】 7月閉館の「丸の内TOEI」に感慨 故・菅原文太さんは「とても器量の大きな兄貴分」 自身は来年デビュー70周年に
1960年9月に開業した映画館「丸の内 TOEI」は、再開発に伴い2025年7月27日に閉館。約65年の歴史のグランドフィナーレを彩る「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトでは、2025年7月27日(日)まで傑作特集上映を行っています。
北大路さんは、上映後の鳴り止まない拍手の中、登壇。
“1960年に出来上がった、ここ「丸の内TOEI」。私はまだ17歳でした。私の記憶では「忠臣蔵」、オールスターの大作で舞台挨拶にここに立たせていただいて、(片岡)千恵蔵先生、うちの父親(市川右太衛門さん)、(萬屋)錦之助さん、(大川)橋蔵さん、皆さんが壇上からご挨拶なさって。僕は端っこの方でご挨拶させていただいたのを覚えています“と、昭和を代表する大スターたちとの思い出の舞台挨拶を振り返りました。
舞台挨拶前に客席で「仁義なき戦い 広島死闘篇」を改めて観た北大路さんは、“若い時代からお世話になり、育てていただいた方ばかりが、この映画に基礎になっている。なんとも言えない感動というんですか、この作品に出会えた喜びが何度も何度も蘇ってきて、皆さんと一緒に観ることができて本当にこんな幸せなことはありません“と喜びを噛み締めました。
トークセッションでは、菅原文太さんとの思い出話も披露。
“(菅原文太さんは)とても器量の大きな兄貴分でね。たまに食事に誘ってもらう時があったんですね。その時に「松方弘樹、北大路欣也、これから頑張らないとダメだぞ、お前ら」って言ってね。よく励ましてくれました“と明かしました。
そして“あの大きさですよね。なんとも言えない、優しいというかな。でも非常に冷静で“と菅原さんの人柄を振り返りました。
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まもなく閉館を迎える「丸の内TOEI」に北大路さんは、“60年もの間、多くの映画ファンに支えられて数々の作品がこの劇場で上映されました。そして、我々の尊敬する先人の方々も皆さんこの舞台に立ってご挨拶、感謝の思いを伝えられたと思います。私たち後輩も、そういう先人の背中を見ながら育ってきました。多くのファンの方々への感謝の思いと、築き上げられた先人の方々への御礼の思いと、いろんな思いで今日はここに立たせていただいています“と、思いを込めて語りました。
そして、“私もデビューしてから来年で70年を迎えることになります。もう少し頑張って先輩の後を追いかけていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします“と北大路さんが頭を下げると、客席からは割れんばかりの拍手が送られました。
【担当:芸能情報ステーション】