
■ イングランドプレミアリーグ第36節 リバプール 2ー2 アーセナル(日本時間11日、アンフィールド)
【写真を見る】「遠藤航ほどリバプールで愛されている選手はいない」サポーターが語る“クローザー”遠藤とは、日本人5人目のプレミアリーグ制覇
サッカー日本代表主将の遠藤航(32)が所属するリバプールは、本拠地・アンフィールドで行われたアーセナルとの一戦で、終盤に数的有利なタイミングもあったが、2−2のドロー決着となった。4試合を残しリーグ制覇を決めたリバプールだが、前節フル出場した遠藤の出場はなく、優勝決定後の2試合では勝利を飾れていない。
遠藤は今季、プレミアで自身初となる欧州でのリーグタイトルを獲得し、日本人5人目のプレミアリーグ制覇を果たした。解説でスタジアムに来ていた元イングランド代表で、70年代と80年代にリバプールの黄金期を支えていたフィル・トンプソン(71)は、「遠藤は完璧なプロフェッショナルだ。チームの絶対的な存在だよ、そして日本代表の偉大なキャプテンで活躍もしている」とべた褒め。
この試合に詰めかけたサポーターたちも「遠藤はどんな選手なのか?」という問いかけに、口をそろえて「ウォーリアー」、「クローザー」と評し、チームにとって、とても重要な選手だと話した。
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また、リバプール在住で生まれた時からリバプールのファンだと語るサポーターは、「彼は元気が有り余っている動物のようで、スピードもあって、フィジカルもある。たまに激しいタックルもあるけど、リバプールにとって居なくてはならない存在だ」。
さらにこの試合をスタジアムで観戦出来なかったが、近くのパブで試合を見ながら応援していたサポーターも「2年前に入ったなんて考えられない。育成の時からリバプールにいたような選手だ。彼は今季トップチームの中でもスロット監督のファーストチョイスではない。それにも関わらずチャント(個人用の応援歌)がある。遠藤ほどサポーターに愛されている選手はいないよ」と自慢げにビールを飲み干し、「もちろん来季も居て欲しいし、連覇を期待したい」と笑顔を見せた。
■遠藤航(えんどう・わたる)
イングランドのプレミアリーグ・リバプール所属。日本代表ではキャプテンを務め、来年のW杯出場を決めた試合後には改めて「W杯優勝」を目標に掲げた。Jリーグでは湘南、浦和でプレー、2018年以降は欧州に活躍の場を移し、ベルギー、ドイツでプレー後、2023年からリバプールに所属。今季プレミアで自身初となる欧州でのリーグタイトルを獲得した。