
GWのある日、愛犬2頭といつもの散歩コースを歩いていた、おこめつぶ(@BQx6DDsrtCKst3Z)さん。通い慣れた河川敷で目にした「花」に違和感を感じたという。
「これは大丈夫なやつ?」
そうつぶやき、X(旧Twitter)に花の写真を投稿。
帰宅後、撮影した花を改めてネットで調べると、「麻薬および向精神薬取締法」により栽培が禁止されている「けし」の一種「アツミゲシ」であることが判明。
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緊急性のある事案ではないため、110番ではなく、最寄りの警察署に連絡したという。
「すぐに現場に向かいます」
おこめつぶさんに聞いたところ、最近Xに投稿されていた「不正な方のけしの花」の画像を見ていたため、すぐに違和感に気づいたそうだ。
「違法ではない方のオレンジのけしの花はよく見るのですが、ダメな方の紫色の『けし』は珍しく、見つけやすかったです」(おこめつぶさん)
電話口で対応した警察官は、おこめつぶさんと共にスマホやパソコンの地図アプリで発見場所の詳細を確認すると、「すぐに現場に向かいます」と答えてくれたという。
「スマホで現場の写真を撮っていたので、画像データからどこで撮影したかがわかるため、細かい位置を伝えるのに助かりました」(おこめつぶさん)
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5〜6月は通報が多い「けし」の開花時期
その後、なぜそんなところに違法なけしが咲いていたか不思議だったこともあり、おこめつぶさんも再び現場に行ってみたそうだ。
「現場を確認されていた警察官の方によると、どこからか種が飛んできて自生したのだろう、とのことでした。実際、すぐそばに大丈夫な方のオレンジのけしの花も生えていたので、そういう種に違法なけしの種が混ざっているのかもしれません。
歳月をかけて少しずつ自生の範囲を広げているようで、ちょうど5〜6月はけしの開花時期なので、あちこちで見つかり通報が入るそうです。また、大麻も見つかるそうで、そちらも通報が入るとのことでした」(おこめつぶさん)
翌日、愛犬たちとの散歩でまた現場を通ったところ、発見した花は警察官によってきちんと回収されていたという。
「フォロワーさんに教えていただいたのですが、『けし』が見つかった場所は、一度回収してもまた生えてくることがあるので、年単位で注視する必要があるそうです。実際、発見場所のすぐそばにまたダメな方の『けし』が咲いていたので、再度通報する羽目になってしまいました…」(おこめつぶさん)
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最寄りの保健所、警察署に通報を
おこめつぶさんがやりとりした警察官によると、違法な『けし』などを発見した際は最寄りの警察署、もしくは保健所への連絡が最適な対応なのだという。
「警察官の方も、何度も通報するのは骨が折れると思いますが、面倒くさいからと自分で処分するのではなく、その都度通報をお願いします、とおっしゃっていました」(おこめつぶさん)
厚生労働省の公式HPにも、不正栽培または自生している「大麻」や「けし」を発見した場合は、最寄りの各地方厚生(支)局麻薬取締部(支所)、各都道府県薬務主管課、保健所、警察署などに通報してください、と記されている。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)